メイ英首相、党内の信任投票で勝利 議員317人中200人が支持

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党の信任投票勝ったメイ英首相、「国民が求めた」ブレグジット実現に決意

英保守党の党首信任投票で12日夜(日本時間13日早朝)、テリーザ・メイ首相は同党下院議員317人のうち過半数の200人から信任投票を得て、留任することになった。保守党の規定により、首相は向こう1年間、党内の不信任動議の対象にならない。

首相官邸でメイ首相は、「国民が投票で求めた」ブレグジット(英国の欧州連合離脱)を実現すると約束した。

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メイ英首相、次の動きは 党内6割の支持で信任勝利

首相は、自分に不信任票を入れた相当数の下院議員の懸念に耳を傾けたと述べた上で、13日にブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)首脳会議の場で、すでにEUと合意した離脱協定の修正を強く求めていくと表明した。

保守党下院議員317人のうち37%にあたる117人が、首相に不信任票を入れた。このためBBCのローラ・クンスバーグ政治編集長は、首相の指導力にとっては「本物の打撃」で、首相は「安泰とは程遠い」と指摘した。

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戦い続けるメイ英首相 ブレグジットへの2年間

保守党EU離脱派の中心的存在で、首相不信任運動を推進したジェイコブ・リース=モグ議員は、117人が不信任に入れたのは「首相にとってひどい結果だ」と述べ、首相は直ちに辞任すべきだとBBCに話した。

首相とEUが交わした離脱協定に強く反対するリース=モグ議員たちが中心になり、首相解任運動を進めてきた。保守党の下院議員が1922年委員会委員長に提出した首相不信任の書簡が、党規定の48通に達したため、不信任案投票が即日行われた。

1922年委員会のサー・グレアム・ブレイディーが投票結果を発表すると、多くの保守党議員は拍手と歓声で結果を歓迎した。

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クリス・グレイリング運輸相は、「今日は保守党にとって喜ばしい日とはまったく言いがたいが、安心できる多数で首相留任を求め、ブレグジット実現を首相に託した」と話した。

メイ首相は信任投票に先立ち、2022年総選挙までには退任する意向を議員たちに示していた。

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「自分の全てをかけて戦う」 党首不信任投票を前にメイ氏

野党の反応は

一方で、野党・労働党のジェレミー・コービン党首は「何も変わらない」と述べ、「テリーザ・メイは議会での多数を失い、政府は混沌(こんとん)状態で、国にとってうまくいくブレグジットを実現できない」と批判した。

労働党のレベッカ・ロング=ベイリー影の商務相は、「首相が提示した離脱合意は下院を通らない」と苦言。労働党として勝算を確認した時点で、下院全体が投票できる首相不信任案を議会に提出するつもりだと述べた。

メイ内閣と閣議協力しながら、北アイルランド国境の扱いをめぐり離脱協定に反対している民主統一党(DUP)のナイジェル・ドッズ副党首は、北アイルランド「バックストップ(防御策)」についてまだ懸念していると述べた。ブレグジット後にイギリスとEUとの通商協定が締結されなければ、北アイルランドはEU単一市場の規則に従い続けるという「バックストップ」には、党を問わずほとんどの下院議員が反対している。

ドッズ氏は「議会の票数計算という意味ではこの投票は実際には何も変えないと思う」としつつ、下院に首相不信任案が提出されてもDUPは現時点では支持しないと述べた。

野党・スコットランド国民党(SNP)のスティーブン・ゲシンス議員は、政府が「国民の人生をもてあそんでいる」と非難し、首相不信任決議案を議会提出するよう労働党に呼びかけた。

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英保守党が党首を辞めさせたいとき 党内手続きは

(英語記事 Theresa May survives confidence vote

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