日本の今年の漢字は「災」 相次いだ自然災害を反映

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今年の漢字を揮毫(きごう)する京都・清水寺の森清範貫主
日本で12日、今年の世相を表す漢字が発表され、「災」が選ばれた。
日本のテレビ局は生中継で、京都・清水寺の森清範貫主が選ばれた漢字を大きな和紙に書いていく様子を伝えた。
毎年、一般による投票で決められるこの漢字だが、今年は自然災害が多かったことから「災」が選ばれた。英語の「sigh(サイ、ため息)」と似た発音だ。
日本は今年、洪水や台風、地震、酷暑に襲われ、この影響で第三四半期(7~9月)の国内総生産(GDP、2次速報値)は前期比年率2.5%減と、マイナス成長となった。
2018年は日本の「災害の年」
- 6月18日に大阪で発生した震度6弱の地震では6人が犠牲となった
- 7月には西日本を豪雨が襲い、各地で洪水が発生。200人以上が亡くなった
- 同じく7月には酷暑が各地を襲った。16~22日の1週間だけで少なくとも65人が死亡し、2万2000人以上が病院に運ばれた
- 9月に西日本に上陸した台風21号(チェービー)は25年ぶりの非常に強い台風で、最大風速(秒速)は44メートル以上に上った
- 北海道では9月6日、マグニチュード(M)6.7の強い地震が発生し、家屋が土砂崩れに巻き込まれた。41人が亡くなった
京都に本拠を置く日本漢字能力検定協会は、1995年から毎年、今年の漢字を選出している。
今回選ばれた「災」には2万1000票弱が集まった。次点には「平」が入った。
北朝鮮のミサイル発射があった2017年には「北」が、リオ五輪のあった2016年には「金」が選ばれている。