ドローン侵入の英ガトウィック空港が再開 犯人なお見つからず

A queue of passengers next to a Christmas tree Image copyright PA

19日夜からドローン(小型無人機)による妨害で閉鎖していた英ロンドン・ガトウィック空港が、21日午前6時半(日本時間午後3時半)に滑走路の運営を再開した。

イギリスで2番目に離着陸の多いガトウィック空港では、21日には765便の発着が予定されている。

同空港のクリス・ウッドルフ最高執行責任者(COO)はBBCに対して、警察はまだ妨害していたドローンの操縦者を見つけていないと話した。また、警察はドローンを使用していたのは環境保護活動家ではないかとみているという。

ウッドルフ氏は、政府とイギリス軍による影響の「軽減対策」によって、「運営再開に自信を持った」と話した。

ドローンによる妨害は19日に始まり、警察はなおこの混乱の責任者を探している。ガトウィック空港では何千人もの利用客が足止めされている。

警察はまだドローンや操縦者の居場所を特定できておらず、一時はドローンを撃ち落す計画も視野に入れていた。

しかしサセックス警察のスティーブ・バリー副本部長は、21日には「事態は大きく改善した」と述べている。

ドローンが最後に目撃されたのは20日午後10時(日本時間21日午前7時)だという。

バリー本部長補はBBCの朝の番組「ブレックファスト」に出演し、「とても悪質な犯罪行為」について「さまざまな筋の捜査」を進めており、この事件が環境保護活動家の仕業だという可能性出ていると話した。

クリス・グレイリング運輸相は、この事件とテロとの関係性は見つかっていないと話した。

しかし、今回の妨害は「これまでにないたぐいのもの」で、「教訓にすべきことが色々あった」と述べた。

グレイリング氏はさらに、今回の状況は「世界でも類を見ないもの」で、「二度とこうしたことが起きないようあらゆる対策を取るつもりだ」と付け加えた。

イギリスでは空港や飛行場の境界から1キロ以内でドローンを操縦するのは、違法行為にあたる。航空機の安全を脅かす行為は、最大禁錮5年の刑罰を伴う。

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ガトウィック空港は、21日に予定されている運航便では計約12万6000人が同空港から発着すると明らかにした。一方、これまでに140便が欠航している。

ウッドルーフCEOは、「利用客を目的地まで運び、クリスマスを楽しんでもらうことが私の目的だ」と話した。

再開後のガトウィック空港ではまず、英格安航空イージージェットが2便、ブリティッシュ・エアウェイズが2便それぞれ出発し、上海から中国東方航空便が着陸した。

19日の空港閉鎖以降、合わせて12万人が影響を受けた。

ガトウィック空港は利用客に対して引き続き、空港に到着する前にそれぞれの航空便の運航状況を確認するよう呼びかけている。

利用客は南ターミナルの「こごえるような」室温に、不満を漏らしている。ガトウィック到着便の欠航や到着地変更によって何時間も機内に閉じ込められる乗客もいた。

BBCが取材した乗客数十人は、空港再開の見通しが立たなかったことからクリスマス休暇の計画を取りやめたり、新しい航空便やホテルの宿泊のために余計なお金を払うことになったと話している。

アイルランドの格安航空ライアンエアーは、21日のガトウィック発着便の全てを、ロンドン郊外のスタンステッド空港へ変更したと発表した。

これまでの経緯

  • ガトウィック空港の滑走路は19日午後9時(日本時間20日午前6時)以降、2機のドローンが「敷地のフェンスを越え、滑走路に侵入」したため、閉鎖した
  • 滑走路は20日午前3時1分に一時的に再開したものの、45分後にはさらにドローンが目撃されたため、再び閉鎖した
  • 出発便は地上での待機を余儀なくされ、到着便は他の空港へ目的地を変更することになった
  • 19日夜には約1万人が影響を受けた
  • 警察は20日、ドローンは「空港を妨害する目的で」飛ばされていると発表したが、テロとの関係性を示す証拠はなかった
  • 空港に近い2警察管区から合わせて20の警察部隊が犯人捜索に当たった。犯人は最大5年の禁錮刑を科せられる可能性がある
  • 「さまざまな個別能力を持った」兵士も、応援派遣された
  • 20日夜までに、12万人が欠航の影響を受けた。警察によると、19日の滑走路閉鎖以降、ドローンの目撃回数は50回以上に上った
  • 21日朝、ガトウィック空港は運営再開を発表。同日は765便が発着するという

(英語記事 Gatwick runway reopens after drone chaos

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