メルケル独首相、2019年の独は国際社会でさらに大きな責任果たすと

German Chancellor Angela Merkel records her televised New Year's address to the nation at the Chancellery on December 30 Image copyright Getty Images
Image caption 12月30日に独首相府で新年の演説を録画するメルケル氏

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は31日放送の新年のあいさつで、来年のドイツは国際社会で今までよりさらに大きな責任を果たし、信念のために立ち上がると表明した。

独首相による毎年恒例のあいさつで、メルケル氏は国際協力に関する従来の常識が「圧力にさらされた」と述べ、ドナルド・トランプ米大統領には直接言及しないものの、対米関係の悪化に触れた。トランプ氏は今年、ドイツの外交政策だけでなく国内政策についても、批判を繰り返した。

メルケル首相は「自分たちの利益のために、今までより大きな責任を担わなくてはならない」と国民に語りかけ、気候変動や移民、テロなどの世界的問題は単独で解決できないと強調した。

ドイツは2019年と2020年に、国連安全保障理事会の非常任理事国となる。この機にドイツは「世界的解決」を強く求めていくと、メルケル氏は述べた。

トランプ氏が「アメリカ第一」を掲げるのと対照的に、メルケル首相はこれまで国際協調と多極主義を強力に擁護してきた。

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しかし、2015年にシリアなどから難民100万人に門戸を開いたメルケル政権の政策の結果、国内の政治的分断が深まり、メルケル氏率いるキリスト教民主同盟(CDU)や連立与党が地方選で相次ぎ大敗。今年夏から秋にかけて連立崩壊の危機に陥り、メルケル氏は2021年に首相を退任すると表明。一時的に事態を収めた。

こうした国内事情を背景に、メルケル氏は新年のあいさつでも、自分の政府が国民の信頼に応えきれなかったことを認め、ドイツが政治的に分裂していると指摘した上で、連帯と協力を呼びかけた。

「私たちは一緒になって団結し、境界を超えて協力し合って初めて、この時代の難問を克服できます」と首相は強調した。

(英語記事 Angela Merkel: Germany to take on greater global responsibility

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