英仏海峡からボートでイギリス目指し……手配業者2人逮捕

National Crime Agency officers examine a boat at Greatstone beach in Kent that arrived carrying 12 migrants on 31 December 2018 Image copyright Susan Pilcher
Image caption 移民12人を乗せて海岸に漂着したボートを点検する、英国家犯罪庁(NCA)の捜査員たち(2018年12月31日、英南東部ケント州グレートストーン)

英国家犯罪庁(NCA)は2日、英仏海峡を水路で越えてイギリスに入ろうとする「移民の違法な移動」を手配した疑いで、男2人を逮捕したと発表した。

NCAは、33歳のイラン人と24歳のイギリス人を2日夜にイングランド北部マンチェスターで逮捕したと明らかにしたが、「捜査は継続中のため、現時点ではこれ以上コメントできない」と声明を出した。

この発表に先立ち、サジド・ジャヴィド内相は同日、海峡警備にあたる国境警備隊を視察していた。一部報道によると、内相は海峡に面した沿岸警備に海軍の応援を要請したという。

英国防省は、沿岸警備に協力するかどうか明らかにしていないが、同省報道官は「移民の海峡渡航への対応で内相を支援するため、英軍は追加人員と専門性を提供する用意がある」とコメント。「英海軍艦艇は引き続き、英領海が侵害されないよう警戒活動を続けている」という。

英PA通信によると、英海軍の哨戒艇HMSマーシーが海峡警備のため待機しているという。

昨年11月以来、計239人がボートでイギリスに到達している。

12月31日には南東部ケント州の海岸で移民12人が発見された。

内相はこの事態に対応するため、年末年始の休暇を中断。2018年に海峡を小型ボートで超えてイギリスに入ろうとした539人のうち、10月以降の人数は8割になるとして、イギリス側の警備強化は正当なものだと強調している。

一方でフランスの警察当局は1日、海峡対岸のブローニュからイギリスへ渡ろうとした14人をやめさせたと発表した。仏当局に渡航を阻止される移民の数も、過去1カ月で増えつつある。

12月末の英仏合意にもとづきジャヴィド内相は、地中海に派遣されていた英国境局の巡視船2隻を海峡警備に再配備した。国境局によると巡視船は、複数の移民ボートを同時に保護する能力がある。保有5隻のうち、これまで英仏海峡を警備していたのは1隻だけだった。

英仏海峡に再配備される巡視船はこれまで、中東と北アフリカから地中海を越えてイタリアやギリシャを目指す、多くの移民ボートに対応していた。

(英語記事 Two held over English Channel migrant crossings

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