盗撮ポルノサイトの運営者に実刑判決 韓国

Female protesters shout slogans during a rally against 'spy-cam porn' in central Seoul on August 4, 2018.

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韓国では昨夏、政府に違法ポルノ対策を要求する女性たちが大規模な抗議活動を起こした

韓国で最大規模のポルノ動画サイト 「Soranet」の共同創業者が9日、ソウルの裁判所で禁錮4年の実刑判決を受けた。

共同創業者はソンという姓の46歳女性で、わいせつ物頒布(はんぷ)ほう助の罪で有罪となった。

Soranetの利用者は100万人以上。被写体となった女性の同意なしで撮影された大量の違法動画を掲載し、利用者に提供していた。

韓国では、ポルノの制作および頒布は違法とされている。ソラネットは、世間の激しい反発を受けて閉鎖に追い込まれた。

韓国では昨夏、違法ポルノ対策を政府に要求する女性たちが大規模な抗議活動を起こした。

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ソン被告は禁錮4年に加え、14億ウォン(約1億3500万円)の罰金と、80時間の性的暴行阻止教育を受けるよう命じられた

韓国の英字新聞コリア・ヘラルドによると、ソン被告と夫を含む4人は1999~2016年、国外のサーバーを利用してSoranetを運営していた。

2015年に警察の捜査が始まった際、ソン被告はニュージーランドへ逃亡したが、パスポートの有効期限が切れた段階で韓国に強制送還された。

ソン被告は公判で罪状を否認し、Soranetを運営していたのは夫ともう1組のカップルだと主張していた。

その他3人の共同運営者は外国籍のパスポートを持っており、現在も逃走中だ。

動画説明,

韓国で広がる盗撮ポルノ問題 対策の難しさ

Soranetの盗撮動画の多くは、トイレや店の更衣室で隠し撮りされたり、過去の恋人が報復のために投稿したりしたものだった。

動画に映っていた女性の何人かは、自ら命を絶った。