トランプ氏、プーチン氏との会談内容を隠していないと 米報道受け

US President Donald Trump and Russian President Vladimir Putin shake hands as they hold a joint news conference after their meeting in Helsinki, Finland, July 16, 2018 Image copyright Reuters
Image caption 2018年7月にヘルシンキで会談したトランプ米大統領(写真左)とプーチン露大統領

ドナルド・トランプ米大統領は12日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談内容を側近にも伏せているとの米紙報道について、「何も隠していない」と反論した。

米紙ワシントン・ポストは、匿名の現職政府関係者や元政府関係者の話をもとに、トランプ氏がプーチン氏との会談の詳細を政権幹部に隠してきたと伝えた。2017年7月に独ハンブルクで会談した際には、通訳のメモを取り上げ、他の政権幹部に内容を共有しないよう指示したという。ハンブルクでの2度にわたる会談には、当時のレックス・ティラーソン国務長官も同席していた。

トランプ氏が昨年7月にフィンランド・ヘルシンキでプーチン氏と2時間にわたり会談した際には、同席したのは通訳のみだった。ワシントン・ポストはこの時の会談内容も、政府高官に共有されていないと伝えた。

米政府経験者は、これは過去の大統領の慣習とは大きく異なると指摘している。

ワシントン・ポストは「この結果、過去2年間で5カ所でトランプ氏は面と向かってロシアの指導者とやりとりしているが、その詳細な記録は、機密文書としても残っていない。この欠落はどの大統領政権にとっても異例なことだし、ましてや米情報諸機関が前例のない選挙介入と呼ぶ動きでロシアが実現を画策した政権においては実に異例だ」と書いている。

一方で同紙は、トランプ氏が通常は「プーチン氏と電話で会話する際には側近たちにも聞かせている」と付け加えた。

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この記事のオンライン版が掲載された後、トランプ氏は12日深夜にフォックス・ニュースの取材に応じ、「何も隠し立てしていない」し、プーチン氏との会談内容が公表されても「まったく構わない」と述べた。

トランプ氏は、ヘルシンキではプーチン氏とイスラエル情勢や経済などについて「大統領なら誰でもするように」話し合ったと説明。「誰でも内容を聞こうと思えば聞けた。まったく自由だ。このロシア問題は何もかもがでっち上げだ」と述べた。

司会者のジャニーン・ピロ氏が、ロシアの手先として働いたことはあるのかと尋ねると、「そんな無礼なことを質問されるのは初めてだ」と反発した。

ホワイトハウスのサラ・サンダース大統領報道官は、ワシントン・ポストの報道についてあまりに荒唐無稽な内容で、返答そのものがふさわしくないと強く批判した。

これに先立ち11日には、米紙ニューヨーク・タイムズが連邦捜査局(FBI)について、2017年5月にトランプ氏が当時のジェイムズ・コーミー長官を電撃解任した後、トランプ氏がロシア政府の手先ではないかと疑いFBIが捜査に着手していたと伝えた。

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コーミー長官解任後、司法省がロシアによる大統領選介入疑惑の捜査にロバート・ムラー元FBI長官を特別検察官に任命した。トランプ氏に対するFBIの捜査は、ムラー特別検察官の捜査に取り込まれたと同紙は伝えている。

2016年暮れにはFBIや中央情報局(CIA)など複数の米情報機関が、同年の大統領選でトランプ氏が有利になるようロシア政府がサイバー攻撃やソーシャルメディアでの情報戦を幅広く展開していたと結論している。

ムラー特別検察官の捜査によって、トランプ政権の初代国家安全保障問題補佐官だったマイケル・フリン被告がロシア大使との面会についてFBIに虚偽証言をした罪などで有罪を認めている。さらに、トランプ氏個人の顧問弁護士を長年務めたマイケル・コーエン被告が選挙資金法違反や詐欺罪などで実刑3年判決を受け、近く連邦下院の公聴会で証言する予定。また、選挙対策本部長だったポール・マナフォート被告が大統領選とは別件の脱税罪などで有罪となった。他にも複数のトランプ陣営関係者が、FBIへの偽証で有罪となっている。

一方で、トランプ氏はムラー特別検察官の捜査を「魔女狩り」と呼び続けている。

(英語記事 Trump denies hiding detail of Putin summit talks from staff

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