日本出身横綱が消滅・・・稀勢の里が現役引退を表明

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Image caption 自身の引退会見で涙する第72代横綱の稀勢の里

第72代横綱の稀勢の里(32歳、田子ノ浦部屋)が16日、東京の両国国技館で記者会見を開き、現役引退を表明した。進退をかけた初場所では、初日から3連敗していた。これで、唯一の日本出身横綱が消滅することとなった。

左大胸筋や左上腕部など、度重なるけがに悩まされてきた稀勢の里は、ファンの応援に応えるために相撲を取り続けたかったと話した。

稀勢の里は「できる限りのことはやった」、「多くの人に支えられた。感謝しかない」と涙ながらに話した。

大関だった2017年に初場所で初優勝し、日本出身力士としては約20年ぶりとなる横綱に昇進した。

稀勢の里の引退後、残る横綱はモンゴル出身の白鵬と鶴竜の2人となる。

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Image caption 東京の明治神宮にて新春恒例の奉納土俵入りをする稀勢の里

稀勢の里とは?

本名、萩原寛。茨城県出身。相撲を始める以前は野球少年だった。2002年の春場所で初土俵を踏み、2004年には18歳の若さで新入幕を果たした。

その後、2017年初場所で初優勝し、横綱に昇進。同年の春場所でも横綱として優勝したが、左大胸筋のけがにより8場所連続で休場を余儀なくされる。これは、年6場所制が導入された1985年以降の横綱としては歴代ワーストの連続休場記録だった。

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Image caption 度重なる故障に苦しみ、思うような相撲がとれなかった稀勢の里 途中休場や負けが続いた

去年9月の復帰後も8連敗を喫し、1場所15日制が始まった1949年以降の横綱としては歴代単独の最長連敗記録となった。

稀勢の里は「徐々に回復はしていたが、自分の相撲が取れなかった」と話した。今後は、年寄り「荒磯」を襲名し、若手力士の指導に力を注ぐことになる。

角界は厳しく、非常に厳格な世界というイメージもあり、日本人力士の数は近年、減少傾向にある。

日本出身の横綱は、稀勢の里の前は1994年昇進決定の貴乃花と1998年昇進の若乃花が最後だった。

(英語記事 Last Japan-born sumo champion retires

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