イスラエル軍、シリア内のイラン標的に攻撃と発表

Syrian air defences said intercepting reported Israeli missiles in Damascus, 21 January Image copyright EPA
Image caption シリア空軍はイスラエルのミサイルを迎撃したと発表(21日、ダマスカス)

イスラエル国防軍(IDF)は21日未明、シリア国内のイラン標的に攻撃を開始したとツイッターで発表した。イラン革命防衛隊の精鋭部隊クッズ部隊に対する作戦だという。

IDFはツイッターで「シリア領内のイラン・クッズ標的の空爆を開始した。イスラエル軍や領土に危害を加えようとしない方が良いと、シリア軍に警告する」と攻撃開始を発表した。

IDFが同日朝のIDF発表によると、イスラエル戦闘機はダマスカス国際空港敷地内の武器庫や、イラン情報機関拠点、イラン軍事訓練キャンプを爆撃したという。

イスラエル軍はさらに、複数のシリア防空施設を空爆したと発表。「イランは前日20日にイスラエル領へ砲撃することで、シリア領内になぜ留まるのか、その真意の決定的証拠を提示した。イスラエル国家と周辺の安定に危険をもたらすことだ」と非難した。

「IDFは今後も、シリア内におけるイラン駐留を阻止するため、断固として作戦行動を続ける」、「さらにIDFは、シリア国内で起きるすべてのことはシリア政権の責任と認識し、イスラエル攻撃およびイスラエル攻撃を可能にすることについてシリア政権に警告する」とイスラエル軍は声明で述べた。

これに対してシリア国営シリア・アラブ通信(SANA)は、「イスラエルの空爆」を迎撃したと伝えた。

SANAは軍事筋の話として、シリアの防空システムは「イスラエルの攻撃」に対抗し、「目的達成を阻止した」と報道。同通信は「我々の防空システムは状況に対応し、敵対ミサイルのほとんどを迎撃した」と伝え、被害者の有無には言及しなかった。

一方で、ロンドンを拠点とするNGO「シリア人権監視団」によると、シリアの政府派戦闘員11人が死亡。イスラエルのミサイルは「首都ダマスカス周辺」を標的にしていたという。

複数のダマスカス市民は夜中に大きな爆発音が何回か聞こえたと話している。被害の規模は明らかになっていない。

シリア政府を支援するロシア軍は、シリアの防空システムがミサイル30基と誘導型爆弾を迎撃したと説明。一方で、ダマスカス国際空港の「インフラ」が部分的に損傷を受け、シリア兵士4人が死亡し、6人が負傷したと明らかにした。

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IDFはこれに先立ち20日には、ゴラン高原北部の上空でミサイルを迎撃したと発表していた。この影響で、ゴラン高原で観光地として人気のヘルモン山は入山が規制された。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は20日、訪問先のチャドで「シリア内のイラン拠点をはじめ、我々を攻撃しようとする者は誰でも、標的にする政策を固めている」と警告した。

イスラエルがシリア領内への攻撃を認めるのは珍しいが、昨年5月にはイランがシリア国内に展開する軍インフラのほとんどを攻撃したと発表した。

(英語記事 Israel strikes Iranian targets in Syria - military

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