トランプ氏、一般教書演説の延期受け入れ 政府再開まで

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ドナルド・トランプ米大統領は23日夜、連邦政府の一部閉鎖が解消するまで、連邦議会で一般教書演説をすることはできないと受け入れた。

野党・民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長は同日、政府再開が先決だと、大統領への議会演説の招待を撤回していた。連邦政府の一部閉鎖は史上最長で、34日目に入った。

トランプ氏はツイッターで、「この政府閉鎖が続いている最中に、ナンシー・ペロシは僕に一般教書演説をして欲しいと頼んできた。僕は同意した。すると彼女は政府閉鎖を理由に考えを変えて、後日にしたらどうかと提案して。決めるのは彼女だ。僕は閉鎖が終わったら演説する」と書いた。

さらに「一般教書演説をするのに別の場所を探したりしていない。下院本会議場の歴史や伝統や重要性にかなう場所などないからだ。近い将来、『素晴らしい』一般教書演説をするのを楽しみにしている」と続けた。

トランプ氏は当初、一般教書演説は「決まった時間に予定通り、そして何より決まった場所」でないとならないと力説していた。

大統領の延期受け入れツイートの後、ペロシ議長もツイッターで、「大統領閣下、『近い将来』とおっしゃるからには、政府閉鎖を終わらせるために下院が可決した包括法案を、上院が明日採決するこの法案を支持するという意味だと期待します。政府を再開し、連邦職員に給与を支払い、お互いの立場の違いを交渉できるよう、この提案を受け入れてください」と書いた。

トランプ大統領は選挙中から公約していたメキシコ国境の壁建設に政府予算57億ドルを要求しているが、昨年11月の中間選挙で下院を奪還した民主党はこれを拒否。与野党対立によって連邦政府のつなぎ予算が成立しなかったため、一部政府機関が昨年12月22日から予算切れとなった。

この影響で連邦政府で働く約80万人がそれ以来、給料未払いとなっている。

そのため民主党は、大統領の議会演説に必要な追加警備などを確保することはできないと、例年通りの一般教書演説実施は無理だと主張していた。

ペロシ議長は1月初めに、ホワイトハウスと合意した1月29日に大統領を下院に迎え入れると招待していた。

しかし議長は23日、「当時はその時点でまだ政府閉鎖が続いているなど考えてもいませんでした」とトランプ氏にあてた書簡で書いた。

「政府が再開するまで、下院本会議場における大統領一般教書演説の実施を認める決議案について、下院は審議しません」、「あらためて、政府が再開したあかつきに、お互い同意できる日にちに下院にお迎えすることを楽しみにしています」と議長はトランプ氏に書いていた。

ペロシ議長は16日の時点で、シークレットサービスや国土安全保障省が予算切れとなっていることを理由に、演説の延期を申し出た。トランプ氏はこれに対して、ペロシ氏のブリュッセルとアフガニスタン訪問を出発直前に阻止して対抗した。離陸まで1時間を切った時点で、トランプ氏は議長による米空軍機の使用許可を撤回し、政府再開のために交渉を続けるよう呼びかけた。

Image caption 1980年以降に連邦政府が予算切れのため閉鎖した日数(出典:米議会調査局)

(英語記事 US shutdown: Trump delays State of the Union address

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