FaceTimeに「盗み聞き」のバグ発覚 アップル、今週中にも修正へ

デイヴ・リー北米テクノロジー記者

Apple placed this billboard at the recent Consumer Electronics Show in Las Vegas. Image copyright Getty Images
Image caption アップルはCESの会場近くに「あなたのiphoneで起きたことは、あなたのiphoneの中にとどまる」と広告を打っていた

米アップルは28日、音声・ビデオ通話機能FaceTimeのソフトウエアに、相手が通話に出る前から音声を盗み聞きできてしまうバグを発見したと発表した。

中には、受信者が知らない間にiPhoneが動画を送ってしまうケースもあるという。

アップルはバグを修正し、今週中にもアップデートで対応するとしている。またそれまでの間、FaceTimeでグループ通話が行えない措置を施しているようだ。

アップル製品の紹介サイト9to5Macで最初に指摘されたこのバグは、iOS12.1以降を搭載しているモバイル端末で確認された。

FaceTimeのグループ通話機能を使おうとすると、相手が通話ボタンを押す前にソフトウエアが相手側のマイクを起動させてしまうようだ。

この盗み聞き機能は、呼び出し音が何度も鳴った後に呼び出しをキャンセルすれば止まるという。

「ナショナル・プライバシー・デー」

9to5Macではさらに、FaceTimeで呼び出されている間に通話を拒否したり端末の電源を落とそうとすると、やはり受信者の知らない間に動画が送られてしまうと指摘した。

アップルは声明で、「我々はバグを認識しており、今週後半にも修正のアップデートを行う予定だ」と説明した。

ソーシャルメディアでは、ツイッターの創始者ジャック・ドーシー氏を含むFaceTimeユーザーがこのバグへの懸念を表し、端末の設定メニューからFaceTimeの機能そのものをオフにするよう呼びかけている。

バグが見つかった28日はちょうど、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が主導する「ナショナル・プライバシー・デー」に当たっていた。

クックCEOはツイッターに、「このナショナル・プライバシー・デーに、重要なプライバシー保護のための改革を呼びかけよう」と書き込んでいる。

「危険性は現実のもので、その影響はとても重要なものだ」

ニューヨークのアンドリュー・クオモ市長は市民に対し、「修正アップデートが利用可能になるまでFaceTimeをオフにする」よう呼びかけた。

クオモ市長は、「FaceTimeのバグはニューヨーク市民を危険にさらす最悪なプライバシー侵害だ」と話した。

「ニューヨーク市は消費者の権利を真剣に考えており、この無責任なバグが不法な目的に利用されないか懸念している」

アップルは先にも、ラスベガスで行われた世界最大級の家電見本市「Consumer Electronic Show(CES)」で、自社のプライバシー保護の信頼性について強調していたばかり。

アップルはCESに出展しなかったものの、会場近くに「あなたのiphoneで起きたことは、あなたのiphoneの中にとどまる」と広告を打っていた。

(英語記事 Apple rushes to fix FaceTime 'eavesdropping' bug

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