米アカデミー賞、今年は司会者なし 候補は過去の差別発言で辞退

An Oscar statue in Los Angeles. Photo: 4 February 2019 Image copyright AFP/Getty Images
Image caption 2月24日に開かれる授賞式には司会を置かず、「トロフィーを渡すプレゼンターのみが登場する」という

今年の第91回アカデミー賞授賞式が、公式司会者を置かずに開催されることが明らかになった。司会者不在の授賞式は過去30年で初めて。

授賞式を中継するABCエンターテインメントのキャリー・バーク社長は、2月24日に開かれる授賞式には司会を置かず、「トロフィーを渡すプレゼンターのみが次々と登場する」と述べた。

アカデミー賞授賞式の司会は、アメリカのショービジネス界で最も難しい役とされる。

米映画芸術科学アカデミーは昨年12月にいったん、米コメディアンで俳優のケヴィン・ハート氏を司会者に選んだものの、過去の同性愛嫌悪的なツイートが問題となり、ハート氏は司会を辞退した。

ハート氏は、自分が賞の邪魔になるのは望んでいないと述べ、「人を傷つけてしまったことを申し訳なく思う」と謝罪した。

その後、ABCエンターテインメントは代役探しに苦労していたと報じられていた。

バーク社長は、今回の決定はハート氏の辞退の後に決まったと説明し、司会をめぐる「ミステリー」がこれほど注目されたのは、多くの視聴者が授賞式に興味をもっていることの表れだと、高視聴率を期待した。

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Image caption ハート氏は「過去の私の無神経な言葉について、LGBTQ(性的少数者の総称)コミュニティに心からお詫びする」と述べた

アカデミー賞では過去にも司会のいない授賞式が何回か行われている。最後に司会者がいなかった1989年の授賞式は、プレゼンター役で次々と登場する著名人が目立つようにという製作意図だったが、その内容は多く批判された。

とりわけ、式典の冒頭で俳優ロブ・ロウがディズニーの白雪姫姿の女優とデュエットを歌った一番は、後にウォルト・ディズニー社が著作権侵害でアカデミーを訴える騒ぎに至った。

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Image caption 最後に司会者不在だった1989年のアカデミー賞授賞式冒頭で歌うロブ・ロウと「白雪姫」

アカデミー賞の司会役をめぐっては、過去にも複数の司会について問題が指摘され、議論になった。米エンタメ誌ハリウッド・リポーターは「ハリウッドで最も希望者が少ない仕事」と呼んでいる。

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アカデミー賞は多様性の問題を克服したのか? 「白すぎる」は今は

ハート氏の差別発言をめぐる問題は、作品賞受賞者の書かれた封筒が取り違えられるハプニングや、受賞者の人種の偏りを指摘する「#OscarsSoWhite(アカデミー賞はあまりに白い)」運動、人気作品部門の設置延期など、アカデミー賞は近年、直面している難しい局面の中で起こった。

(英語記事 Oscars 2019 ceremony to go without host

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