生後5カ月の赤ちゃんが割礼で死亡 イタリア

A doctor demonstrates how a circumcision is done on a doll

イタリア北東部ボローニャで、両親が自宅で実施した割礼(男性器の包皮の一部を切り取る風習)によって生後5カ月の赤ちゃんが亡くなっていたと、現地当局が明らかにした。

エミリア・ロマーニャ州当局によると、赤ちゃんは22日夜に心停止となり病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

捜査当局は両親に対する捜査を開始した。両親はガーナ出身と報道されている。

イタリアでは昨年12月にも、ローマの移民収容施設で割礼の失敗が原因で2歳の男の子が失血死している。

保健医療の慈善団体AMSIによると、イタリアでは毎年約5000件の割礼が行われているが、そのうち3分の1が違法に行われているという。

イタリアで暮らす移民には、割礼が慣習になっているイスラム教国の出身者が多い。一方でイタリアはキリスト教カトリック教国のため、公共医療機関は割礼手術を行わない。

欧州他の事例は?

欧州では割礼は合法とされているが、近年は議論の的になることが多い。

ドイツ・ケルンでは2012年、イスラム教徒の4歳男児が割礼後に合併症を患ったことを受け、割礼は肉体を「永久的かつ修復不可能な形で変えてしまう」として、地裁判事がケルン周辺での割礼を禁止した。

しかしドイツ政府はその後、訓練を受けた施術者による割礼は合法だと明言している。

翌2013年には欧州理事会が各国に対し、医療的・衛生的に良い環境で割礼が行われるよう法整備を求めた

2016年には英南西部エクセターの地裁が、母親が反対した場合、父親は息子に割礼を受けさせられないという判決を下した。

<解説>割礼は安全か? ――ミシェル・ロバーツ、BBCニュースオンライン保健編集長

医療行為としては比較的単純な部類に入るものの、包皮の一部を切除する割礼は全く危険性がないものではない。

医師が包皮切除を勧めるのは、男児や成人男性の包皮の締め付けが異常にきつい、いわゆる真性包茎だったり、包皮や男性器が感染症にかかる亀頭炎の場合などだ。

また、この手術を受けた男性はHIV陽性の女性との接触でHIVウイルスに感染する確率が低いと示す研究もある。

割礼が他の性感染症を防ぐかどうかは明らかでないが、一部の研究ではヒトパピローマウイルス(HPV)の感染リスクを下げる可能性も指摘されている。

この手術の主なリスクは失血と感染だ。

イギリスの国民保健制度(NHS)によると、イギリスでこうした症状が発生する確率は10分の1から50分の1だという。ただし、これは若年層や成人男性の数字で、新生児は含まれていない。

(英語記事 Italy home circumcision kills child

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