イスラエル軍、ガザを空爆 民家直撃に報復

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ロケット弾がテルアヴィヴ北部の民家を直撃したのを受けて、イスラエル軍はガザ地区の数カ所を空爆した

ロケット弾がイスラエル・テルアヴィヴ北部の民家を直撃し7人が負傷したのを受け、イスラエルは25日夜、イスラム組織ハマスによる攻撃だとして、パレスチナ自治区ガザ地区の数カ所を空爆した。

イスラエル国防軍(IDF)は、ガザを実効支配するハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤや軍事情報部の拠点を標的にしたと説明している。ハニヤ氏が当時、建物内にいたか明らかになっていない。

ハマスのガザ地区保健省は、7人が負傷したと述べている。

これに先立ちIDFは、ハマスがイスラエル・ミシュメレトをロケット弾で砲撃したため、7人が負傷したと批判していた。

ガザ地区南部ラファから発射されたロケット弾が、北に約120キロ離れたミシュメレトの民家を直撃した。民家は大破し炎上した。

イスラエル救急隊は、軽傷を負った乳幼児2人と12歳の女の子を含む7人を手当てしたという。

ロケット弾がこれほどの距離を飛び、イスラエル領内に深く到達するのは、2014年のガザ侵攻以来。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は訪問先のワシントンで記者団に、「このような真似をイスラエルは容認しない、私が容認しない」と述べ、「イスラエルはこのむやみな攻撃に、強力に対応している」と強調した。さらに、訪米予定を短縮するつもりだと後から話した。

ネタニヤフ首相は、ドナルド・トランプ米大統領がゴラン高原におけるイスラエルの主権を正式に承認する式典に出席していた。イスラエルは1967年の第3時中東戦争でシリアからゴラン高原を奪い、1981年に併合すると発表したが、これまでアメリカを含む国際社会はこれを認めていなかった。

トランプ大統領はイスラエル人地区への攻撃を「見下げ果てた」ものだと非難し、アメリカは「イスラエルの絶対的な自衛権を認める」と述べた。

これまでのところ、いずれのパレスチナ人武装組織もイスラエル人地区への砲撃を認めていない。匿名のハマス幹部は、砲撃をすることに「何の利益も関心もない」と述べた。

イスラエル、アメリカ、イギリスの各政府と欧州連合(EU)は、ハマスをテロ組織として認定している。

Image caption ガザ地区(Gaza)のラファ(Rafah)や、イスラエルのテルアヴィヴ(Tel Aviv)、ミシュメレト(Mishmeret)の位置関係

現地の様子は

25日午後10時(日本時間26日午前5時)の時点で、ハマス幹部は複数の通信社に、エジプト政府の仲介を通じて停戦合意がまとまったと話していた。

これについてイスラエル政府はコメントせず、IDFはその後、「何十ものロケット弾」がイスラエルに向かって撃ち込まれているとツイートした。

ガザ地区に近いイスラエル・スデロトの民家1棟が損傷したが、ここでは負傷者の報告はない。イスラエル当局によると、ミサイル防空システム「鉄のドーム」が複数のロケット砲を迎撃し、その多数は野原に墜落したという。

(英語記事 Israel strikes Hamas targets in Gaza after rocket hits house

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