アルジェリアで大統領が辞任 20年の長期政権に批判高まり

Algerian President Abdelaziz Bouteflika Image copyright AFP/Getty
Image caption アルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領は1999年から20年にわたり長期政権を続けてきた

4期20年に及ぶ長期政権を続けてきた北アフリカ・アルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領(82)が2日、辞任した。国営メディアが報じた。

ブーテフリカ大統領は政権への反発の高まりを受けて、すでに5期目に向けた出馬計画を放棄していた。

アルジェリア軍は大統領に対し、職務を遂行できないと宣言するよう求めていた。

大統領は2013年に脳卒中を患って以降、公の場にほとんど姿を現していない。

首都アルジェでは数百人がブーテフリカ大統領の辞任を祝い、車のクラクションが鳴り響いた。国旗を振る人や、歌う人の姿もあった。

セルマウイ・セディクさんはロイター通信に対し、「神の思し召しがあれば、我々は100%民主的な転換を実現できるだろう。これは非常に重要だ。我々は前政権を丸ごと取り除く必要があり、それは最も難しいことだ」と述べた。

辞任の知らせに先立ち、抗議デモを指揮するムスタファ・バウチャーチさんは、ブーテフリカ大統領による辞任の決断では何も変わらない、抗議活動は続くだろうと述べた。

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Image caption 首都アルジェでは2日、ブーテフリカ大統領の辞任の知らせを受けた人々が歌を歌って喜んだ

国営アルジェリア通信(APS)が報じた声明によると、「共和国大統領のアブデルアジズ・ブーテフリカは、共和国大統領としての任務を終了する決定を憲法評議会会長に正式に通知した」。この通知は直ちに効力が発生するという。

憲法によると、新たな選挙が実施されるまでは、国民評議会議長が暫定的に国家元首の職を引き継ぐこととなる。

何があったのか

2月にブーテフリカ大統領が5期目に向けて出馬を宣言したことで勃発した抗議デモ以降、圧力は高まり続けた。

3月1日にはアルジェリア全土で数万人が抗議活動を行い、大統領はこれを受けて出馬を断念。首相交代も約束したが、抗議活動は収まらなかった。

ブーテフリカ氏は4月1日、現在の任期が満了する4月28日よりも前に辞任する意向を示したものの、速やかな辞任を求める人々はこれを拒否した。

アルジェリア軍は辞任について賛成しているとみられる。アルジェリア軍のアハメド・ガイド・サラー将軍は2日、「これ以上時間を無駄にする余地はない」と述べた。

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Image caption 多くのアルジェリア人は歴史的出来事を記念して子どもを連れ出した

次は何が起きる

抗議デモの参加者の多くは新しい政府制度を求める若者で、軍が重要な役割を果たす政治体制全体の見直しを訴えている。

「le pouvoir(ル プヴォワール)」と呼ばれるビジネスマン、政治家および軍幹部のグループが力を保つため、隠れみのとしてブーテフリカ大統領を利用していたと非難する声があった。

もともと18日に予定されていた大統領選挙は延期され、社会主義政党の与党・民族解放戦線(FLN)は改革に関する全国会議を計画すると誓った。

FLDは7年にわたる戦争の末に1962年にフランスから独立して以降、アルジェリアを統治してきた。

1999年に大統領に就任したブーテフリカ氏は、15万人もの死者を出したイスラム武装勢力との内戦の後、支配を強めていった。

アブデルカデル・ベンサラ国民評議会議長が選挙までの3ヶ月間、暫定大統領に就任するとみられる。

(英語記事 Algeria's President Bouteflika resigns