米ディズニー、男女の賃金格差めぐり従業員が提訴

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米映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーが2日、女性従業員に対し男性従業員よりも低い賃金を支払っているとして提訴された。

米法律事務所のアンドラス・アンダーソンは、新しく入社する従業員の賃金を前職の給与にもとづいて設定するなどのディズニーの企業方針が、女性に差別的な影響を及ぼしていると主張している。

今回の訴訟は、2人の女性従業員に代わって取られたもので、ディズニーには、女性が同じ仕事に携わる男性よりも低い賃金を支払うことのないよう保証するための社内的構造がないと訴えている。

ディズニー側は申し立ては「無益」だとし、内容を否定している。

米芸能業界誌「バラエティ」によると、財務アナリストのラロンダ・ラスムセンさんは、同じ肩書きの6人の男性従業員が自分よりも多い賃金を支払われていることを知り、自分の報酬への懸念が高まったと訴えている。

賃金格差は、年間で1万6000ドル(約178万円)から4万ドル(約446万円)だという。

ラスムセンさんは2万5000ドル(約279万円)の昇給を受けたものの、それでも平均的な男性従業員と比べてかなり額が少ないと主張している。

ラスムセンさんともう1人の女性、カレン・ムーアさんに代わって提出された法的文書は、「透明性、一貫性、説明責任なしに運営している他の企業と同様に、ディズニー幹部は女性従業員よりも男性従業員を評価する傾向にある」と主張している。

「総合すると、ディズニーの報酬方針、手順および慣行は正当ではなく、仕事との関連性もなく、業務上必要な事由によって正当化すらできていない」

世界中にオフィスやスタジオ、テーマパークを所有するディズニーの広報担当者は、「訴訟は無益であり、我々は力強く正当性を主張するだろう」と反論した。

アンドラス・アンダーソンはインテル、国際法律事務所ステップトゥ・アンド・ジョンソン、米保険ファーマーズ・インシュランスに対しても同様の訴訟を行っている。

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Image caption ディズニーとアニメ会社ピクサーのアニメ総責任者だったジョン・ラセター氏

ディズニーと女性をめぐっては昨年、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオと米アニメ会社ピクサーでアニメ総責任者を務めたジョン・ラセター氏が、スタッフを不用意に抱きしめるなど不適切な行動を繰り返してきたと指摘され辞任した。

ラセター氏は同僚に対し、「求められていないハグ」をしたことについてメールで謝罪した。

セクハラ被害者を支援する「#MeToo(私も)」運動に続き、ソーシャルメディアユーザーの間で「#LoseLasseter(ラセターをクビに)」が広まった。

(英語記事 Disney accused of valuing 'male workers more'

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