英与野党、EU離脱めぐる協議続く 2日目は4時間半

Rebecca Long-Bailey and Sir Keir Starmer Image copyright EPA
Image caption 労働党のレベッカ・ロング=ベイリー(左)とサー・キア・スターマー両議員

イギリスの欧州連合(EU)離脱について与野党協議で新しい計画をまとめようとする動きは4日、2日目に入った。与党・保守党と最大野党・労働党の会議は4時間半続き、政府は話し合いは「詳細におよび、建設的だった」としている。

テリーザ・メイ首相は2日、こう着状態の打破に向け、労働党に協力を仰ぐと発表。3日にはジェレミー・コービン党首と会談した。

4日の与野党協議には、労働党からはキア・スターマー影のEU離脱相のほか、レベッカ・ロング=ベイリー影のビジネス相も参加した。

スターマー氏は協議内容を明かさなかったものの、記者団に対し、「協議を続けたし、これからも政府と協議を続ける」と述べた。

労働党の報道官も、協議は「継続中で、双方の担当チームはまた協議する予定だ」と話した。

首相官邸報道官は、「本日、双方の交渉チームが4時間半にわたり詳細で生産的な技術的内容を協議した。担当公務員が同席し支援した」と明らかにした。

政府側からはデイヴィッド・リディングトン内閣府担当相、スティーヴン・バークリーEU離脱相、ジュリアン・スミス下院院内幹事長、グレッグ・クラーク・ビジネス相、ギャヴィン・バーウェル官房長官が出席した。

スターマー氏は4日の協議に先立ち、与野党が合意したブレグジット(イギリスのEU離脱)条件を国民に問う「確認のための」国民投票を実施する可能性も協議すると話していた。

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イギリスは現在、4月12日にEUを離脱することになっているが、離脱条件をまとめた協定が承認されなければ、合意のないまま離脱することになる。

今後の動き

  • 4月5日: 政府と労働党による協議が続けられる予定
  • 4月10日: EU首脳による緊急会合が開かれ、イギリスから離脱延期要請があればこれを協議する
  • 4月12日: イギリスはこの日にEUを離脱する予定。イギリス延期を要請し、EUが承認すればさらに遅れる

議員立法の行方は?

下院は3日、メイ首相にEUからの離脱プロセスを延期するようEUに要請することを義務付ける法案を313対312の1票差で可決した。

労働党のイヴェット・クーパー議員が提出したこの法案は「合意なしブレグジットを回避するためのものだが、政府は「偶発的な合意なしブレグジットのリスク」が高まると警告している。

首相官邸は、この法案では、離脱延期となった場合の新たな日取りに議会の承認が必要となるため、首相が10日にEUと交渉する権限を否定するものだとしている。

EU基本条約(リスボン条約)50条に定められた離脱交渉期間の延長には、EU加盟27カ国全ての合意が必要となる。

EU側が延長に合意しても、それがイギリス下院の定めた期日と異なる場合、メイ首相は翌11日に下院へ戻って採決を行う必要がある。

首相の報道官は、「欧州理事会は4月11日までに結論を出し、各国首脳がそれを自国に持ち帰る。国務相の言葉を借りれば、この法案は偶発的な合意なしブレグジットのリスクを高める可能性がある」としている。

この法案が施行されるには上院の承認が必要。上院は4日にこの法案の大枠について審議したが、より詳細に精査し修正などを求めるのは8日になるという。

上院院内幹事長を務めるテイラー卿は、「8日の審議は、下院が上院の求める修正を考慮する時間を取れるように終わる予定だ」と話した。

「確実で現実的な前進計画が必要

ブレグジット再延期の可能性について、アイルランドのレリオ・バラッカー首相とドイツのアンゲラ・メルケル首相は4日、首脳会談後の記者会見で発言した。

バラッカー首相は、再延期には「確実で現実的な前進計画が必要だ」と述べた。

メルケル首相はなお「秩序に基づいたブレグジット」を望んでいると述べる一方、「ドイツ側から言えることは、合意のない離脱でイギリスがEUから飛び出すのを阻止するためなら、我々は何でもする」と話した。

「しかし、それにはイギリスとの共同作業が必要で、イギリスが我々に示す立場をもとにしなくてはならない」

(英語記事 Cross-party Brexit talks end after 4.5 hours

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