イスラエル総選挙、ネタニヤフ首相が勝利 5期目続投へ

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Image caption ベンヤミン・ネタニヤフ氏(中央)は在任期間が歴代最長の首相になるとみられる

イスラエルで9日に実施された総選挙は開票がほぼ終わり、ベンヤミン・ネタニヤフ首相(65)が勝利し、5期目続投となる見通し。地元メディアが報じた。

総選挙では、ネタニヤフ氏率いる右派与党リクードと、元軍参謀総長のベニー・ガンツ氏(59)率いる中道野党連合「青と白」の接戦になるとみられていたが、リクードが定数120議席のうち65議席を獲得したと地元メディアが伝えた。

ネタニヤフ氏は汚職疑惑に直面しているが、今回の選挙で、イスラエル独立を宣言した初代首相ダヴィド・ベン=グリオン氏を抜き、在任期間が歴代最長の首相になるとみられる。

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出口調査ではリクードと「青と白」が拮抗する予想となっていたため、9日夜にはネタニヤフ氏とガンツ氏がそれぞれ勝利を宣言した。

ネタニヤフ氏は支持者に向かって、「右派政権になるが、私はすべての国民の首相になる」と表明。「イスラエル国民が私の5期目のために信任票を投じ、前回選挙を上回る票を投じてくれたことに、非常に感動している」「私はイスラエルの国民すべての首相になるつもりだ。右派、左派、ユダヤ人、非ユダヤ人、イスラエル国民全員の首相に」と力説した。

イスラエルでは、定数120議席の議会で過半数を勝ち取った政党はこれまでになく、連立政権が続いている。

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Image caption 右派与党リクードを率いるベンヤミン・ネタニヤフ氏(左)と中道野党連合「青と白」を率いる元軍参謀総長のベニー・ガンツ氏

ネタニヤフ氏は選挙戦終盤の6日、再選すればヨルダン川西岸のユダヤ人入植地をイスラエルに併合する意向を示した。

イスラエルが占領地に建設したユダヤ人入植地は国際法違反とみなされているが、イスラエルはこれに反論している。

ネタニヤフ氏は、自分は総選挙に影響を及ぼす狙いで企てられた政治的「魔女狩り」の被害者だと主張し、汚職疑惑を否定している。

一方、アラブ系イスラエル人政党は、隠しボディーカメラを装備した1200人の監視員をアラブ系地域にある投票所へ送り込んだとして、ネタニヤフ氏率いるリクードを非難した。

アラブ統一会派のハダシュ=タールは、アラブ人を脅迫しようとするのは「違法」行為だと主張した。一方のリクードは、確実に「有効票」のみが投じられるようにするためだったと反論した。

ネタニヤフ氏と闘ったガンツ氏は元軍参謀総長で、総選挙の候補者名簿の提出期限直前の今年2月21日に「青と白」を結成。「道に迷って」いる国をひとつにまとめると誓っていた。

ガンツ氏の選挙政綱ではパレスチナ人からの「分離」について触れてはいたものの、彼らが独立国家を持つことへの明確な言及はなかった。また、ヨルダン渓谷の支配の継続と、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地の維持を呼びかけた。

(英語記事 Netanyahu set for record fifth term

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