米アマゾン、中国でのネット通販から撤退 競争で苦戦続き

Visitors at an Amazon booth during the 2016 China International Electronic Commerce Expo in Yiwu, east China's Zhejiang province. Image copyright Getty Images

米インターネット通販大手アマゾンは18日、中国向け事業縮小の一環として、中国でのネット通販から撤退する方針を発表した。中国国内企業との競争で苦戦が続いていた。

アマゾンは、今年7月18日に中国国内で第三者の商品をネット通販する「マーケットプレイス」事業を停止する。中国の消費者は今後、アマゾンの海外プラットフォームで引き続き商品の購入が可能となる。

中国向けのクラウド事業は今後も継続する。

アマゾンはこれまで、中国ネット通販大手・アリババや電子取引サイト大手・京東商城(JDドットコム)などのライバル企業との厳しい競争に直面してきた。

ロイター通信が最初に報じたところによると、今回の撤退計画は、海外の商品販売やクラウドサービス事業など、より利益を上げられる事業に重点を置くためのもの。

アマゾンの広報担当は声明で、「スムーズに移行できるよう、そして可能な限り最高の顧客体験の提供を継続するために、出品者と緊密に連携」していると説明した。

撤退の背景

アマゾンは2004年、中国の書籍・ビデオ・音楽販売サイトの卓越ドットコムを7500万ドル(約83億9000万円)で買収した。2007年には社名を卓越ドットコムからアマゾン中国(Amazon.cn)に変更した。

しかし、JDドットコムやアリババの「天猫(Tモール)」などの中国国内の主要ネット通販企業との競争に苦しんできた。

米ブルームバーグによると、アマゾン中国を利用する消費者は7月18日以降、海外のプラットフォームで商品を閲覧できる。

アマゾンは現在、将来的な収益を見込んでインドに巨額の投資をしており、今後は世界第2位の経済大国である中国からインドへと軸足を移すこととなる。

同社はインド国内のEコマース(電子商取引)に55億ドル(約6155億7600万円)を投資することを約束している。インドでの競合相手は、Eコマース最大手のフリップカート(Flipkart)。

昨年には、インド国内で何百万人もの新しい顧客を獲得するため、携帯電話用ウェブサイトとスマートフォンアプリのヒンディー語版を立ち上げた。

(英語記事 Amazon plans to shut online store in China

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