コメディー俳優が大統領に ウクライナでゼレンスキー氏が勝利

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Image caption コメディー俳優のヴォロディミル・ゼレンスキー氏はテレビ番組で大統領を演じたことがあるが、政治キャリアはない

ウクライナで21日、大統領選挙の決選投票が行われ、コメディー俳優のヴォロディミル・ゼレンスキー氏(41)が勝利した。出口調査での得票率は73%と、現職のペトロ・ポロシェンコ大統領の26%を大きく上回った。ポロシェンコ氏は敗北を認めている。

ゼレンスキー氏はテレビ番組で大統領を演じたことがあるが、政治キャリアはない。3月30日に行われた第1回投票では30.4%で第1位だった

ゼレンスキー氏は勝利演説で、「私は絶対に貴方たちを失望させない」と述べた。

「まだ正式な大統領ではないが、ウクライナ国民として、全ての旧ソ連国に言いたい。私たちを見てほしい、不可能なことは何もない!」

ウクライナでは大統領が安全保障や国防、外交政策などに大きな権限を持つ。

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ウクライナ大統領選、第1位のコメディー俳優ゼレンスキー氏とは?

ゼレンスキー氏とは?

ゼレンスキー氏はウクライナのテレビドラマ「Servant of the People(直訳:国民のしもべ)」で、アクシデントで大統領になってしまう教師を演じた。

この教師は、政界の汚職について激しい口調で批判。ソーシャルメディアで拡散され、それがきっかけで大統領になる。

ゼレンスキー氏はこの番組名と同じ名前の政党から立候補した。

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Image caption ゼレンスキー氏は、汚職や富豪による権力掌握を排除すると約束している

政界でのキャリアがないため、ゼレンスキー氏の選挙活動は他の候補との違いを強調するもので、確固とした政策案などは打ち出されなかった。

それにもかかわらず、第1回投票では30%以上の票を獲得し、ポロシェンコ氏の17.8%を大きく上回った。

アナリストは、ポロシェンコ政権に幻滅した有権者が、ゼレンスキー氏の形式ばらないスタイルや、汚職撲滅の約束に飛びついたとみている。

従来の選挙活動の戦術に囚われず、汚職の排除や富豪による権力掌握を緩和することを約束し、ドラマのキャラクターを自分に結び付けた。

一方、ゼレンスキー氏は富豪のイホリ・コロモイスキー氏との関係が取りざたされており、信用できるか疑わしいとの批判もある。

国内で有力な富豪らを退け、ロシアのウラディミール・プーチン大統領に対抗できるか疑問だという声も挙がっている。

「先行き不透明で予測のつかない状況に」

現職のポロシェンコ氏は出口調査の結果が出た段階で、「この選挙によって、我々は先行き不透明で予測のつかない状況に置かれた」と述べた。

その上で、「私は大統領職を去るが、政界から引退しないとはっきり言っておく」と話した。

ポロシェンコ氏は2014年、それまでの親ロシア派の政権を覆す形で大統領に就任した。

ロシアはこの年の3月にクリミア半島を併合し、国際的な批判を浴びている。これ以降、ウクライナ国内では、東部の分離派とウクライナ軍の紛争がこう着状態に陥っている。

ポロシェンコ氏はツイッターで、「新しい、経験不足のウクライナ大統領は(中略)すぐにロシアの影響下に戻ってしまうかもしれない」と述べた。

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Image caption ポロシェンコ氏は、政界からは引退しないと強調した

一方ロシアの外務省は、ウクライナの有権者は政治に変化が欲しかったのだと指摘した。

グリゴリー・カラシン外務次官は国営メディアRIAノヴォスチの取材に対し、「新たな大統領は、支持者の願いを理解し実現しなくてはならない。もちろん、内政だけでなく外交についても」と語った。

なおゼレンスキー氏は記者会見で、分離派との和平交渉を「再開」すると話した。

「ミンスク協定を続行する。(中略)協議を再開するつもりだ」

「担当者を変えるつもりだ。いずれにせよ、これまでの(停戦合意の)ミンスク協定の方向性で、停戦を履行する方針だ」

(英語記事 Comedian wins Ukrainian presidency

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