ロンドンの温暖化抗議運動、自然史博物館で100人寝そべる

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
「絶滅への反逆」の参加者たちが、ロンドンの自然史博物館のメインホールを埋め尽くした

ロンドン中心部の路上を主な舞台に、気候変動の危機を訴えている抗議運動「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」は22日、開始から2週目に入り、活動場所を自然史博物館へと拡大した。

この日午後2時15分ごろ、運動の参加者約100人が自然史博物館に集結。シロナガスクジラの骨格が天井から吊るされているメインホールの床に、体を横たえた。

運動の主催者側は、自然史博物館での行動は「ダイ・イン(死者のように横たわる示威行動)」だと説明。この行動によって「6度目の大絶滅」に対する人々の意識を高めたいと話した。

メインホールで寝転がった人たちのほとんどは、30分ほどでダイ・インを終了。一方、赤色のヴェールとローブを身に着けたグループは、クラッシック音楽に合わせてパフォーマンスを披露し続けた。

Image copyright AFP
Image caption 自然史博物館でクラシック音楽に合わせてパフォーマンスを披露した参加者グループ

「絶滅への反逆」の参加者たちは、ロンドン中心部の道路を閉鎖。公共の場で秩序を乱したなどとして、この1週間の逮捕者は1065人に達し、うち53人が訴追されている。

逮捕者には、2012年ロンドン五輪のカヌーで金メダリストを獲得したエティエン・ストット氏も含まれている。

警察はこれまでに延べ9000人の警察官を出動。オックスフォード・サーカス、ウォータールー・ブリッジ、パーラメント・スクエアから参加者を排除した。現在、マーブル・アーチが運動の中心地となっている。

ロンドンのサディク・カーン市長は、長引く抗議運動がロンドンの警察機能やビジネスに「多大な負担」を強いていると表明。「これ以上長引くと、暴力犯罪などの問題に対処する機能に影響が及ぶことをとても心配している」と述べた。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
21日に開かれた「絶滅への反逆」の集会では、スウェーデンから来た16歳の活動家グレタ・トゥーンベリさんが「人類は分かれ道に立っている」 と演説した

「絶滅への反逆」の広報担当者は、イースター・マンデー(復活祭後の月曜日で祝日)の22日には運動を拡大させないと述べた。同時に、政治家たちが交渉要求に応じない場合には、「さらに悪化する」可能性もあると話した。

主催者の1人はBBCの取材に、「1週間の活動」を計画しているとし、国会議員たちが国会議事堂に入れないようにすることも予定していると話した。主催者側は、今週の予定は「参加者たちの会合」で決めるとしている。

Image copyright AFP
Image caption マーブル・アーチには22日、何千人もの参加者が集まった

「絶滅への反逆」とは?

この運動は昨年始まった。メンバーたちは橋を閉鎖し、首相官邸の外で偽の血液をバケツでまき、BBCに人が入れないようにし、国会議事堂で半裸になるなどしている。

主な要求は3つ。政府が「気候変動について真実を語る」こと、二酸化炭素の排出を2025年までにゼロにすること、進捗状況を監視するための市民会議を創設することだ。

Image copyright AFP
Image caption 警察によって参加者たちはマーブル・アーチに集められている

大いに議論が分かれるところだが、このグループは、できるだけ多くの逮捕者を出そうとしている。

だが、不必要な障害をもたらし、ただでさえ不足している警察力を無駄に使わせているとの批判が出ている。

(英語記事 Climate protesters stage museum 'die-in'

関連トピックス

この話題についてさらに読む