アフガニスタンの民間人死者、半数以上は軍が原因=国連

Afghans carry a coffin during a funeral ceremony in Kabul Image copyright Getty Images

政府軍と反政府勢力「タリバン」の戦闘が続くアフガニスタンで、民間人の死者のうち、半数以上がアフガニスタン軍やアメリカなどの連合軍の攻撃によるものだと、国連が24日に公表した報告書で明らかになった。

国連の報告書によると、アフガニスタンで今年1~3月、タリバンは民間人227人を殺害し、736人にけがを負わせた。

一方、同国とアメリカなどの連合軍は同じ時期、民間人305人を死亡させ、303人を負傷させた。この死傷者数は、前年同時期と比べると39%増えている。

連合軍の攻撃による死者が、タリバンの攻撃による死者を上回ったのは、これが初めて。2013年以降、民間人の死者は最少レベルにまで減っている。

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Image caption 米軍の支援を受けているアフガニスタン政府軍

この結果に、山本忠通アフガニスタン担当国連事務総長特別代表は「ショックだ」と驚きを示し、「関係者全てが民間人の安全にもっと努めなくてはならない」と話した。

民間人の死亡原因で多いのは、陸上での戦闘と、即席爆発装置(IED)だ。

空爆による死者は145人で、そのうち約半数は女性または子どもだった。国連は、空爆の死者はほぼ全員、米軍の犠牲者だとしている。

米軍は、タリバンを政権から追放した2001年以来、アフガニスタンでの駐留を継続。現在約1万4000人の米兵が、タリバンと戦うアフガニスタン政府軍を支援している。

アフガニスタン駐留米軍のデイヴ・バトラー広報官はAFPの取材に、米軍は「正確性と説明責任において最高水準」を維持していると述べた。

タリバン支配地域は過去最大

バトラー大佐はまた、「非戦闘員の被害をなくすには、全勢力の合意によって暴力を減らし、戦闘を終わらせるのが最善の方法だ」との考えを示した。

米軍の支援を受けたアフガニスタン政府軍がタリバンとの戦闘を続けているが、タリバンの支配地域は拡大しており、現在は2011年以降で最も広い地域を支配下に置いている。

アメリカとタリバンは昨年10月から平和交渉を継続。しかし、双方が交渉で優位に立つことを狙い、戦闘を続けている。

(英語記事 UN: Afghan forces kill most civilians

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