スリランカ連続爆破、首謀者とされる男は「攻撃で死亡」 大統領が発表

Zahran Hashim
Image caption 首謀者とみられるザハラン・ハシム指導者

スリランカのマイトリーパーラ・シリセーナ大統領は26日、250人以上が犠牲になった連続爆破攻撃事件で、首謀者とみられ行方がわかっていなかった男について、爆破攻撃の際に死亡していたと発表した。

この男は、同国のイスラム系組織「ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)」を率いていたザハラン・ハシム指導者。過激な表現の説教をしていたとされる。

シリセーナ氏は、ハシム指導者がコロンボのシャングリラ・ホテルの爆破攻撃で死亡したと説明。「イルハム」の名で知られる別の人物とともに攻撃に及んだと述べた。

同指導者が爆破攻撃でどのような役割を果たしたのかは明らかにしなかった。

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Image caption 爆破攻撃のターゲットの1つとなったシャングリラ・ホテル。ザハラン・ハシム指導者も爆破で死亡したとされる

今回の爆破攻撃は、NTJが武装組織「イスラム国(IS)」と連携して実行したとみられている。

シリセーナ氏は、ISとの関わりが疑われる人物がスリランカ国内に130人近くいると説明。行方がわかっていない70人を警察が追っていると述べた。

ハシム指導者は何者?

今回の事件が発生するまで、ハシム指導者の知名度は高くなかった。数年前、非イスラム教徒への攻撃を指示する動画をYouTubeに投稿し、一部で注目された。

事件後、ISが公表した動画にハシム指導者と7人の男たちがISに忠誠を誓う姿が映っていることが確認された。同指導者だけが顔を隠していなかった。

ただ、ハシム指導者がISとどのような関係だったのかは明らかになっていない。ISは爆破攻撃に関与したと声明を出している。

BBCはハシム指導者の出身地カッタンクディを訪れ、女性のきょうだいに接触。きょうだいは「私の兄弟だとしても、今回のことは受け入れられない。もう兄弟のことは気にしない」と述べた。また、同指導者とは2年前から連絡を取っていなかったと話した。

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Image caption 犠牲者の葬儀が続いた

裕福な家庭の兄弟も実行犯か

爆破攻撃の実行犯とみられる9人のうち、2人はスリランカ有数の資産家である香辛料貿易商ユスフ・ムハンマド・イブラヒム容疑者の息子たちとされる。事件後、イブラヒム容疑者は警察に逮捕されている。

兄弟2人のうち、1人はハシム指導者とともにシャングリラ・ホテルの攻撃に加わったとみられる。もう1人は、同ホテルからほど近いシナモン・グランド・ホテルを襲ったとされている。

兄弟のうちの1人の妻は、事件発生後に警察が家宅捜索に訪れた際、爆発物を爆破させたという。この爆破により、複数の子どもと警察官3人を含む数人が死亡したとみられている。

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Image caption 監視カメラが捕らえた実行犯とみられる男(中央)。ネゴンボの聖セバスチャン教会に向かって歩いている

政府関係者はBBCに、実行犯とみられる9人のうちの1人、アブドゥル・ジャミール・モハメド容疑者は、2006年から2年間、イギリスのキングストン大学で航空エンジニアを学んだと話した。学位は取得しなかったという。

(英語記事 Sri Lanka ringleader 'died in attacks'

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