スリランカ政府、顔を覆う衣服を禁止 連続爆破事件を受け

Sri Lankan Muslim women in Colombo, 2013 Image copyright Getty Images
Image caption スリランカ政府は顔を覆うことを禁止したが「ブルカ」や「ニカブ」を名指ししてはいない

死者250人以上を出した連続爆破攻撃があったスリランカで29日、顔を覆う衣服の着用が禁止された。

マイトリーパーラ・シリセーナ大統領は、緊急の法律により、制限を実施すると述べた。

当局は、治安確保が目的だと説明。「身元確認の妨げとなる」いかなる頭部の着衣も認めないとしている。

今回の措置について、当局はイスラム教徒の女性が着用する全身を覆う「ニカブ」や、頭部を隠す「ブルカ」を特定してはいない。しかし、それらを意図した禁止令との見方が有力だ。

スリランカは人口約2100万人のうちの10%弱がイスラム教徒。ニカブやブルカを着用している女性は少数とみられている。

インドのメディア「インディア・トゥデイ」によると、スリランカのイスラム教の指導者たちでつくる団体「All Ceylon Jamiyyathul Ulama」も、女性たちに顔を覆うのを避けるよう要請しているという。

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当局はこれまで、事件との関与が疑われる150人を逮捕したという。現在、犯行声明を出した武装組織「IS(イスラム国)」と関わりがあるとみられる約140人の行方を追っているという。

スリランカでは現在も厳重な警戒態勢が続いている。

事件から1週間経った28日、各地のキリスト教会は日曜日の礼拝を中止した。一方、信者たちは爆破被害にあったコロンボ市内の聖アントニー教会の前に集まり、祈りを捧げた。

26日には、今回の攻撃を主導したとされるザハラン・ハシム指導者の父親と2人のきょうだいが、治安部隊の作戦の際に死亡した。ハシム指導者は、スリランカ国内のイスラム系組織「ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)」の設立者で、連続爆破攻撃で狙われたホテルの1つで自爆したとみられている。

(英語記事 Sri Lanka bans face coverings after attacks

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