発砲する生徒に突進し死亡 米コロラドの学校銃撃事件

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Image caption 死亡したケンドリック・キャスティロさん

アメリカ・コロラド州デンバー郊外の学校で、生徒2人が銃を発砲し多数の死傷者が出た事件で、死亡した男子生徒は発砲する生徒に立ち向かって命を落としたことが、同級生の話で明らかになった。

7日に発生したこの事件では、これまでに死者1人、負傷者8人が確認されている。発砲した生徒2人は警察に逮捕された。

同級生の女子生徒によると、事件当日のイギリス文学の授業中、男子生徒1人が遅刻して教室に入って来て、銃を取り出したという。

その直後、同じ教室で授業を受けていたケンドリック・キャスティロさん(18)が、銃を持った生徒に向かって飛びかかったという。

「おかげで他の全員が机の下に避難したり、教室の反対側に走って逃げたりすることができた」と女子生徒は話す。

「人々を助けるのが息子の性格」

ケンドリックさんについて、父親のジョン・キャスティロさんは、地元紙デンバー・ポストの取材に「世界最高の子ども」と述べた

また、銃を手にした生徒に向かってケンドリックさんが突進したのは不思議ではないとし、「隠れてほしかったが、それは息子らしくない。ほかの人を守り、助けようとするのが息子の性格だ」と話した。

ケンドリックさんは一人っ子だったという。

事件のあった小中高一貫の学校「STEMスクール・ハイランズ・ランチ」の卒業を目前にしていたケンドリックさんは、科学とロボット工学が得意だった。秋からは地元の大学に進み、エンジニアリングを専攻する予定だったという。

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Image caption 事件後に子どもを抱き寄せる学校職員

ほかにも、最上級生のブレンガン・ビアリーさんが、犯人の1人を取り押さえるのに協力し、英雄だと称えられている。

ビアリーさんは海兵隊に入隊する予定だが、発砲現場での対応方法の訓練は受けていなかった。

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Image caption 犯人の1人にタックルをかけたブレンダン・ビアリーさん

海兵隊のマイケル・マジッティ大尉は、ビアリーさんの勇気のおかげで「周りにいた教師や同級生の無事と安全確保につながった」とコメントした。

同校があるダグラス郡のトニー・スパーロック保安官によると、事件は7日午後2時前に起きた。発砲した2人組は学校の入り口から校内に入り、別々の場所に行って生徒たちに向けて発砲したという。

事件発生時、校内には約1800人の生徒がいた。学校の入り口に金属探知機は設置されていなかったという。

2人組の1人は男子ではない

スパーロック保安官は当初、発砲した生徒2人はいずれも男子と発表したが、その後、うち1人は男子ではないと説明した。

見た目から男子と判断したが、のちに違うことが判明したという。地元メディアは1人はトランスジェンダーで、女子から男子に転換しているところだと報じたが、保安官はこれについてコメントしなかった。

保安官は、特定の生徒が狙われたのかは不明だと話した。

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Image caption 発砲した生徒の1人とされるデヴォン・エリクソン容疑者(18)

同校に通う生徒の1人は米CBSニュースの取材に、発砲した生徒の1人とされるデヴォン・エリクソン容疑者(18)は人に危害を与えることや、悲しみについて話をしていたと述べた。

「冗談かと思っていた。でも、ちょこちょこと今回の事件をほのめかしてもいた」

(英語記事 Colorado teen died tackling school shooter

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