アマゾン創業ベゾス氏、月着陸機を披露 2024年まで目標

メアリー=アン・ラッソン、BBCニュース・ビジネス記者

Jeff Bezos presents Blue Moon conceptual lunar lander Image copyright Reuters
Image caption 月着陸機「ブルームーン」の実物大の模型を披露したジェフ・ベゾス氏

米インターネット通販大手アマゾンの創業者のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が9日、月着陸機の概要を発表し、2024年までに人や物を月に運ぶ計画を明らかにした。

アメリカの首都ワシントンで開かれたイベントでベゾス氏は、月着陸機「ブルームーン」の模型を披露した。無人で航行し、再利用が可能だという。「BE-7」と名付けられた新型ロケットエンジンが搭載される。

地球と月を往復するのに十分な燃料を積んで月に向かう。打ち上げ時は重さ約1万5000キロで、月着陸時には約3200キロに減るという。

科学調査の器具や人工衛星、探査車などを月に運ぶ予定。自走式の探査車は一度に4台まで搭載が可能で、月の軌道を回る人工衛星を発射することもできるという。

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Image caption ブルームーンに搭載される「BE-7」ロケットエンジンも披露された

ベゾス氏はイベントで、将来顧客になるかもしれない聴衆や米航空宇宙局(NASA)の職員たちに向かい、「月に戻る時が来た。今回は滞在になる」と語った。

同氏は宇宙探査を目的とした会社「ブルーオリジン」を設立。人々が宇宙で暮らし、働くという未来像を描いている。それを実現するため、月へのアクセスを改善したいとの考えを表明している。

この日、ベゾス氏は「宇宙で面白いことをするには、現状では料金がかかりすぎる。インフラがないからだ」と述べた。

トランプ政権の思惑と合致

ブルームーンは、月の南極に降り立つことが計画されている。南極にはクレーターが存在し、その中には氷があることがわかっている。

その氷を溶かして水素を取り出し、ブルームーンのさらなる宇宙航行の燃料とすることも検討されている。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は3月、2024年末までに同国の宇宙飛行士を再び月に送る計画を発表した。

ベゾス氏はこの日、ブルーオリジン社はその計画に間に合うだろうと説明。ただし、トランプ氏の考えを受けているわけではなく、同氏の大統領就任前の2016年にブルームーンの開発を開始したからだと述べた。

(英語記事 Jeff Bezos unveils Moon lander concept

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