密猟アザラシの赤ちゃん100頭を発見、61頭を海に帰す 中国

A spotted seal to be released back into the wild is seen in a cage on April 11, 2019 in Dalian Image copyright VCG via Getty Images
Image caption アザラシの赤ちゃんは保護された時、ほぼ全てが栄養失調だったという

密猟され、中国の農業地帯の小屋の中に隠されていたゴマフアザラシの赤ちゃん37頭が10日、海に戻された。

中国の警察当局は2月、同国東北部の港町・大連の市街地から離れた農業地帯で、小屋の中に閉じ込められていた100頭近くのアザラシを保護した。

中国共産党の機関紙・北京青年報によると、それらのアザラシは生後間もないうえ、母乳も十分に与えられていなかったことから、保護時は衰弱が激しかった。

39頭が死亡、残りの61頭は、大連がある遼寧省の各地の海洋研究所に移送された。

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Image caption 4月に第一陣の24頭のアザラシが海に帰された

海洋研究所が慎重に治療したところ、アザラシたちは健康を回復。4月11日に第一陣として24頭が大連周辺の海へ放された。そしてこの日、残りの37頭が海に戻された。

水族館やレストランに密売

国際的な動物保護団体ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(本部・アメリカ)によると、アザラシは水族館などの商業施設に売る目的で密猟されたとみられる。

大連の環境保護ボランティア協会の会長は、密猟されたアザラシの赤ちゃんはショーのため水族館に売られたり、客寄せに使うレストランに売られたりしていると、中国通信社(ECNS)の取材に語った。

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Image caption 保護されて海に戻されたアザラシは計61頭に上る

中国ではアザラシは保護種に指定されており、密猟した場合は最高で禁錮10年の刑が科せられる。これまでに、密猟に関与したとみられる8人が逮捕されている。

中国通信社によると、海に戻された全てのアザラシにGPS装置が付けられた。これにより、研究員がアザラシの居場所を把握できるという。

(英語記事 Trafficked baby seals released in China

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