カネの力で娘を優勝? ロシアの子どもオーディション番組に抗議噴出

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Image caption 人気オーディション番組で大差で優勝したミケラ・アブラモヴァさん

歌の才能がある子どもを対象としたロシアの人気オーディション番組で、大金持ちの実業家がコンピューターを使って大量の電話投票をさせ、自分の娘を優勝させた疑いが浮上し、大きな話題となっている。

番組は、ロシア国営テレビ局チャンネル・ワンの「ザ・ヴォイス・キッズ」。オランダで2010年にスタートしたオーディション番組「ヴォイス」の子ども版で、世界各国のテレビ局がそれぞれの国で「ザ・ヴォイス・キッズ」を開催し、その模様を放送している。

チャンネル・ワンによると、不正があったとみられるのは4月26日の番組。出場したミケラ・アブラモヴァさん(10)が電話投票で56.5%を獲得して勝利したところ、苦情が届き出したという。同局はミケラさんの優勝を取り消した。

ミケラさんは、ロシアのポップ歌手アルスーさんと、資産家のビジネスマン、ヤン・アブラモフさんの娘だ。

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Image caption ミケラ・アブラモヴァさんと母親の人気ポップ歌手アルスーさん

BBCのサラ・レインズフォード・ロシア特派員は、「カネと地位を使って投票に影響を与えることを、ロシアの人々は政治においては長年見過ごしてきた。だが、その汚い行為が子どもの才能を競うコンテストにまで持ち込まれたことに対しては、人々は怒っている」と説明する。

3万票の不正投票?

視聴者の抗議を受け、チャンネル・ワンはサイバーセキュリティ会社グループIBに調査を依頼。同社によると、番組の投票時間中、約300の異なる電話番号から8000件以上のテキストメッセージが送信されていたことがわかったという。

同社は声明で、使用された電話番号は連続する番号だったとし、「ボット(同じ行為を繰り返す自動プログラム)が使われた」と説明。「それらの電話番号から1人の出場者に3万票以上が投じられた」との見方を示した。

ロシアのコメルサント紙は、他の出場者たちの得票は3000票に満たなかったと報じた。

「子どもを責めるべきではない」

チャンネル・ワンは、「これまでの調査で、投票に外部からの影響が加えられ、結果に反映されたことがわかった」との声明を出した。

しかし、誰が不正とみられる行為にかかわったのかは、明らかにしなかった。

同局はまた、「聴衆の選択をコントロールする試みは、これが最初で最後にしなくてはならない」と述べ、次の放送シーズン(第7シーズン)までに投票システムを改善し、子どもたちが安心して出場できるようにすると表明した。

その上で、「他の誰かがしたことについて、子どもが責められるべきではない。参加者は全員、ヴォイスの大家族の一員だ」とした。

不正投票疑惑の最終報告書は、今月下旬に公表する予定だという。

(英語記事 Russian bots rigged Voice Kids talent show result

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