インドネシア、大統領再選で抗議デモ 6人死亡、200人負傷

Indonesian police shoot tear gas to disperse protesters during a demonstration outside the Elections Oversight Body (Bawaslu) Image copyright AFP
Image caption 抗議者を追い払うために催涙ガスを噴射する警察官

インドネシア大統領選で現職のジョコ・ウィドド大統領(57)が再選したことを受け、選挙結果を認めない人々が大規模な抗議活動を行ない、6人が死亡、200人が負傷した。ジャカルタ州知事が明らかにした。

首都ジャカルタでは21日、複数の抗議活動が平和的に始まったものの、その後、車に火がつけられ、警察官に向けて爆竹が投げられるなど、暴徒化した。

暴動鎮圧用の装備を身につけた警察官は、抗議者を追い払うために催涙ガスで応戦した。

インドネシア国家警察は死傷者の数は確認できていないとしつつ、「複数人が負傷し、複数人が死亡した」との情報を得ていると述べた。

同警察のM・イクバル報道官は、これまでに69人が逮捕されたと付け加えた。

「我々はこれらの活動から、抗議集団は自然発生的なものではないと結論付けている。抗議者は無政府状態を求め、暴動を起こした」

ジャカルタのアニス・バスウェダン州知事は、死因を特定するため、複数の病院で検死を行なうとしている。

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4月17日に投票が行われた総選挙では有権者が1億9200万人以上にのぼり、大統領のほか、2万人の地方・国会議員が選出された。

21日に発表された大統領選挙の投票結果によると、ウィドド大統領の得票率は55.5%で、長年のライバルだった対立候補の元軍人プラボウォ・スビアント氏(67、得票率44.5%)を破って再選を果たした。

スビアント氏は、ウィドド大統領側に不正行為があったとして投票結果に納得していない。前回の2014年大統領選でウィドド大統領に敗れた際には、憲法裁判所に異議を申し立てたものの覆らなかった。

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Image caption 火をつけられた車両

BBCインドネシアによると、21日に投票結果が発表されると数千人がスビアント氏の選挙本部前に集結。その後ジャカルタの別の地域へと移動し、警察が抗議者に解散するよう求める事態になった。

同日夜には、抗議活動は暴徒化した。

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Image caption 抗議活動が行なわれる中、警察官はバリケードをつくって抗議者を封鎖した
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Image caption 催涙ガスを噴射する警察官
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Image caption 数十人が拘束された

地元テレビ局は、ジャカルタの一部で抗議者が警察官とこう着状態になっている様子を放送した。

警察のデディ・プラセティオ報道官はロイター通信に対し、現場に配置された警察官は実弾は装備していなかったと主張した。

ジャカルタでは、暴徒化を見越して3万以上の兵士が動員された。

(英語記事 Six dead after violent Indonesia riots: Governor

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