メイ英首相、きょう辞任日を発表か EU離脱案めぐり政府幹部も辞任

Theresa May Image copyright EPA

イギリスのテリーザ・メイ首相がへの辞任要求が高まる中、24日午前(日本時間同日夜)にも辞任の期日を発表する公算が高まってきた。

BBCのローラ・クンスバーグ政治編集長は一部閣僚からの話として、メイ首相は24日午前にも辞任について発表を行うと説明している。

メイ氏をめぐっては22日、欧州連合(EU)からの離脱をめぐる意見の違いから閣僚級のアンドレア・レッドソム下院院内総務が辞任。メイ氏が示した新たなブレグジット計画には、「ブレグジット(イギリスのEU離脱)とは言えない、支持することができない要素」が盛り込まれていると批判した。

このブレグジット計画には与野党から非難が集中しており、他の閣僚たちもBBCに対し、メイ氏の辞任は避けられないとの見方を示している。

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保守党党首の不信任動議を扱う1922年委員会は22日、メイ首相に対する不信任案決議を行うために党規則を変更するかどうかについて秘密投票を行った。

メイ首相は昨年12月に保守党党首としての不信任案が否決されたため、現在の党規則では、今年12月まで党内で辞任を求められることはない。1922年委員会はこれまで、党規則の変更には反対している。

メイ首相は24日にも、同委員会のグレアム・ブレイディー委員長と会談する予定。この席で首相が6月10日の辞任に合意しなかった場合、秘密投票の結果が発表されるという。

メイ首相が辞任した場合、新たに選出された保守党党首が自動的にイギリスの首相となる。

クンスバーグ政治編集長によると、閣僚らは7月末までに新党首を選出したい考えだという。

離脱協定法案への不満

イギリスは3月29日にEUを離脱する予定だったが、議会が離脱協定を3度にわたり否決したため、EUは離脱期限を10月31日まで延長した。また、政府が6週間にわたって労働党と進めていた協議は、離脱協定の譲歩案を見いだせないまま終了している。

こうした中、メイ首相はEU離脱協定法案を議会に提出すると発表。イギリスは昨年制定した現行のEU離脱法で、ブレグジット協定を国内法に置き換える必要があると定められている。

しかし、21日に発表された離脱協定法案の修正案には、2度目の国民投票や関税同盟への参加を促す項目が示されており、これが保守党のマニフェストに反しているとして批判を浴びた。

一方、かねてEUとの関税同盟締結を訴えている労働党からは、この案は従来案の「焼き直し」に過ぎず、関税についての措置も不十分だとの不満が噴出している。

メイ首相は23日、サジド・ジャヴィド内相とジェレミー・ハント外相と首相官邸で会談した。法案に対する懸念を協議したとみられている。

Image caption 辞任を表明したアンドレア・レッドソム下院院内総務

レッドソム氏は辞意を表明した書簡で、「現在提示されている協定ではイギリスが真に主権のある連合王国でいられる」とは信じられないと述べ、2度目の国民投票にあらためて反対した。

また、EU離脱をめぐる政府のプロセスは破綻しており、法案も「正式に精査されていない」と批判している。

メイ政権下の閣僚を含む幹部が辞任したのはレッドソム氏で36人目。うちブレグジットをめぐるものは21件だった。

レッドソム氏の辞任に伴い、下院院内総務にはメル・ストライド財務担当政務次官が就任した。そのほか、閣内外でいくつかの人事異動が発表された。

レッドソム氏は23日に下院で、離脱関連法の法案をいつ英議会に提出するのかを発表する予定だったが、政府はこれを6月第1週まで延期するとしている。

(英語記事 May faces pressure after minister resigns

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