インド総選挙、モディ首相が勝利宣言 与党圧勝の見込み

Indian Prime Minister Narendra Modi greets supporters as he arrives to file his election nomination papers in Varanasi. Image copyright BBC Sport
Image caption 勝利宣言をしたナレンドラ・モディ首相

インド総選挙の開票が23日始まり、地元メディアはナレンドラ・モディ首相(68)が率いるインド人民党(BPJ)が圧勝する見込みだと伝えた。モディ氏は、今後5年間のインドの舵取りに対する「歴史的な信任」を受けて感謝すると勝利宣言をした。

下院定数543議席のうち、BJPは2014年の前回総選挙を上回る300議席近くを獲得すると予測されている。BJPを中心とした与党連合の合計は、最大で350議席に上るとの見方も出ている。

「新しいインドに期待」

モディ氏は23日夕、支持者たちに向かい、「みんな新しいインドを期待している。みなさんにお辞儀をして感謝する」と述べた。

そして、「この選挙は政治家ではなく国民が闘った。そして国民が勝利した」、「私たちは決して理想や謙虚さ、文化を捨てることはしない」と呼びかけた。

一方、最大野党・国民会議派は60議席に到達しないとみられている。ラフル・ガンジー総裁は敗北を認めた。

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Image caption 敗北を認めた野党・国民会議派のラフル・ガンジー総裁

「世界最大の民主国家」と呼ばれるインドでは、有権者数は6億人を超える。6週間にわたり7回に分けて投票された今回の総選挙は、モディ氏のヒンドゥー国家主義的な政治に対する信任投票と位置づける見方が一般的だった。失業者の増加や景気後退への不安、工業生産の落ち込みなどの問題が山積する中での、現職モディ氏の勝利となった。

5年前の前回総選挙では、BJPは282議席を獲得。これは、1つの政党による獲得議席数としては1984年以降最多だった。与党連合では合計336議席を占めた。

国民会議派は前回、過去最低のわずか44議席しか獲得できなかった。野党連合でも合計60議席にとどまった。

海外の反応は?

BJPの勝利が確実視されていることを受け、各国首脳からモディ氏への祝福の言葉が続いている。

アメリカのドナルド・トランプ大統領はツイッターで、「モディ政権が続くことで、アメリカとインドの協力関係は素晴らしいものとなるだろう」と述べた。

パキスタンのイムラン・カーン首相も、「モディ首相と協力して南アジアの平和と進歩、繁栄を築いていくのを楽しみにしている」とツイートした。

モディ氏の課題

モディ氏は勝利宣言で、インドには現在、2つのカーストしかないと主張。「貧者と、貧困から抜け出すために働きたいと願っている人々だ。我々はそのどちらも支援する必要がある」と述べた。

世界第6位の経済大国であるインドは、モディ政権1期目の間に勢いを失った。失業率は1970年代以降で最悪レベルにある。特に就職先の見つからない若者が多数いるのが問題となっている。

農作物の供給過剰により価格が下落し、収入が減っている農家たちには、モディ氏が農業政策に力を入れることへの要求が高まっている。

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Image caption 近年は農家たちによる大規模な抗議行動も起きている

過去5年間で、騒々しく、時に暴力的なヒンドゥー国家主義が、インド政治の主流となった。牛を盗んだとされる多数のイスラム教徒がリンチを受けるなど、少数派に対する攻撃が増えている。

今年2月には、インドが実効支配するパキスタン・カシミール地方で、パキスタンに本拠を置く武装グループが自爆攻撃を仕掛け、警官隊40人以上が殺害される事件が起きた。

この事件を受け、インドはパキスタンに空爆を実施。両国は一触即発状態にある。

(英語記事 Modi thanks India for 'historic mandate'

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