エヴェレスト山頂付近で 「大渋滞」 死亡事故の原因にも?

A long queue of climbers leading to the Everest peak Image copyright AFP/Project Possible
Image caption エヴェレスト山頂付近ではこのところ、登山者たちの長蛇の列ができている

世界最高峰エヴェレスト山頂付近の「渋滞」が深刻化し、死亡事故を引き起こしているとの指摘が出ている。一方、ネパール観光当局は、渋滞だけが原因ではないと反論している。

ネパール観光当局の責任者は、エヴェレスト登山における今シーズンのこれまでの死者を8人と発表している。しかし、メディアでは死者・行方不明者は10人と報じられている。

AFP通信は地元ガイドの話として、インド人登山家のニハル・アシュパク・バグワンさんが、登山道の渋滞で12時間以上待たされた揚げ句に、疲労が原因で死亡したと報じた。

登頂後間もなく死亡

25日には、イギリス人のへインズ・フィッシャーさん(44)が頂上に登りつめた数分後に死亡。アイルランド人のケヴィン・ハインズさん(56)は24日、テント内で死亡した。同じくアイルランドから来たシェーマス・ローレスさんは山頂付近から滑落し、死亡したとみられている。

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Image caption エヴェレスト登頂後に死亡したイギリス人のへインズ・フィッシャーさん

これら4人の他、インド人3人と、ネパール人、オーストリア人、アメリカ人各1人が死亡または行方不明になっているとされる。

今春すでに381人が頂上に

ネパール当局者によると、エヴェレストでは今月、過去最高の登山者が登頂を目指している。今春、これまでにエヴェレストに登頂した人は381人に上っている。

天候の良い時期は限られているため、登山道には「予想していたより多くの」登山者が集中しているという。エヴェレストの山頂付近で登山者たちが列をつくっている写真は、ソーシャルメディアなどで広く拡散されている。

ネパール当局者は、悪天候など渋滞以外の要素も、死亡事故の原因になっていると説明。「ヒマラヤにおける登山は、冒険心をかきたてる、複雑で繊細なものであり、細心の注意を必要とする。それでも悲劇的な事故は避けられない」と話した。

(英語記事 Everest queues not sole cause of deaths, says Nepal

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