「ロンドンはもはや英国ではない」 モンティ・パイソンの元メンバー、波紋呼ぶ

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イギリスで絶大な人気を誇るコメディグループ「モンティ・パイソン」の元メンバー、ジョン・クリーズ氏(79)が、ロンドンは「もはやイギリスの街とは言えない」と発言し、波紋を広げている。

クリーズ氏は、1970年代の人気コメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」で、奇妙な歩き方の公務員を演じた。その歩き方は「バカ歩き」と呼ばれ、多くの視聴者の笑いを誘った。

クリーズ氏は28日夜、ツイッターで、「何年か前に、ロンドンはもはやイギリスの街とは言えないという考えを述べた。それ以来、外国出身の友人ほぼ全員が、私の見方が妥当だと認めている。だからそこには何らかの真実性はあるはずだ……ロンドンはEU(欧州連合)残留を最も強く支持する投票をしたイギリスの街だったことも指摘しておく」と述べた。

こうした発言に対し、ロンドンのサディク・カーン市長は、「ジョン・クリーズ氏が(コメディーの当たり役である)バジル・フォルティを演じているかのように聞こえる」とツイート。「ロンドン市民は多様性こそ最大の強みであることを知っている」と反発した。

カーン氏はまた、「我々はイギリスの首都であり、欧州の都市であり、世界の中心地であることに誇りを持っている」と述べた。

一方、「ロンドンの現状について語ってくれた、英コメディー界の伝説的存在であり、ブレグジット支持者のジョン・クリーズ氏に賛辞を贈る」などと、クリーズ氏を支持するツイートも投稿されている。

「イギリスらしさを問題にした」

同氏は問題となったツイートに続けて、「私が育ったころの『イギリスらしさ』への愛情を表現したことについて、私は謝罪すべきだろう。でも、現在変わりつつあるイギリスらしさと比べると、以前のイギリスらしさはもっと静かで、礼儀正しく、ユーモアがあったし、興味本位で拝金主義的なものではなかった」と投稿。もともとの発言に人種差別的な意味は無いとし、街の特徴が変わったことを語ったものだと説明した。

クリーズ氏は昨年11月、カリブ海のネイヴィス島に移住した。同7月には、BBCの番組「ニューズナイト」で、「この国には、いろんなことでとてもがっかりしている」と発言。特に、メディアと、EU離脱をめぐる2016年国民投票における議論のレベルを問題視した。

その際にクリーズ氏は、「右派は恐ろしいうそ」をついていると主張。当時のデイヴィッド・キャメロン首相とジョージ・オズボーン財務相については、「脅しの戦略」を使っていると批判した。

クリーズ氏は8年前にも、ロンドンは外国の都市のようであり、イギリス文化が失われつつあると発言し、物議をかもした。

(英語記事 Cleese criticised for London comments

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