「舞妓のちらし」で外国人観光客にマナー改善呼びかけ 京都・祇園

アリスター・コールマン、マーティン・モーガン(BBCモニタリング)

Two geishas and a trainee, Kyoto, Japan, 2016 Image copyright Jon Akira Yamamoto/Getty Images

外国人観光客が急増している京都市の祇園では、無断で舞妓を触ったり、写真を撮るなどのマナー違反が後を絶たない。事態を打開するため、地元団体は観光客に舞妓や提灯をあしらったちらしを配布し、マナーの改善を呼びかけている。

近年、祇園を訪れる観光客の数は膨れ上がっており、地元客や店側は、混雑や配慮のない行動に不満を漏らしている。マナー改善を促す試みはこれまでも重ねてきたが、状況は変わらない。そこで、祇園町南側地区協議会はこの事態を打開するため、マナー啓発用のしおりを制作した。

同協議会からデザインの委託を受けた京都女子大学生活デザイン研究所の学生は、舞妓や提灯をあしらった、日本語や中国語、英語の3種類のちらしを作成し、小さな袋に入れた。警察官や学生、舞妓による有志グループが、観光客に直接配った。

ちらしには、路上で座り込んだり喫煙はしないといった内容から、舞妓とセルフィー(自撮り写真)を撮る際には声をかける、舞妓には触れない、など細かいものまで記されている。

Image copyright Kyoto Travel Guide
Image caption 2017年に制作されたキャンペーンのビデオではマナーを十分周知することはできなかった

京都市観光協会は2017年、観光客に対し、京都弁の「あきまへん」をもとにした、観光マナーのガイダンスを発表。陽気なグラフィックを用いたり、観光地案内サイトに啓発ビデオを掲載した。

毎日新聞によると、祇園町南側地区協議会は監視カメラを増設したほか、私有地に入ろうとする観光客などを制止するために警備員を配備した。パトカーが周辺を巡回したり、複数の言語で地域に配慮するよう求めるアナウンスを行なっているものの、マナー改善を訴える声は十分に届いていないようだという。

訪日外国人観光客の数は2018年に3100万人を超えるなど、マス・ツーリズム(大衆化された観光行動)は日本での比較的新しい現象だ。

観光収入が増える一方で、日本は観光客のマナー問題に直面している。東京都内では、「マリオカート」のキャラクターに扮した観光客が公道でカートを運転し、たびたび事故が起きている。鳥取砂丘では、2009年に施行された「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」で禁止されている砂丘への落書きが後を絶たない。

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Image caption 古都京都の道幅は狭く、観光客でごった返すことが多い

(英語記事 Japanese city tries to improve tourists' manners

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