香港で天安門事件の追悼集会 「忘れることを拒む」

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香港は天安門事件に関する催しが開かれる、中国の数少ない都市の一つだ

中国の民主化運動が軍によって鎮圧された天安門事件から30年を迎えた4日、香港で追悼集会が開かれ、数万人が参加した。

集会はヴィクトリア公園を中心に開かれた。参加者数は、主催者が18万人と発表した一方、警察は4万人に満たなかったとしている。

中国国内では、香港とマカオでのみ、天安門事件に関する行事を開くことができる。マカオ中心部でも、香港より小規模の追悼集会が開かれた。

台湾でも追悼集会が開催された。

北京では警官隊が警戒

これら以外の地域では、国民が遠まわしに天安門事件に言及するこさえ、政府が禁じている。北京の天安門広場ではこの日、数百人の治安部隊が警戒に当たった。

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天安門事件から30年 中国が忘れた映像

天安門事件では数百人から数千人の死者が出たとみられているが、中国政府は死者数を公式発表していない。

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Image copyright Reuters

「忘れることを拒む」

グレイス・ツォイ、BBCワールドサービス香港

香港のヴィクトリア公園はまたしても、見渡す限り、ろうそくの明かりで埋め尽くされた。

参加者には黒い服を着た人が多く、ほぼ無言でろうそくを手にし、死者を悼んでいる。泣いている人もいる。抵抗運動の歌を歌い、曲の合間に「みんな忘れない」と声を合わせる。

1989年の天安門広場での民主化運動に参加したリアン・リーさんが「私たちは忘れることを拒む。うそを信じることを拒む」と声を張り上げる。参加者たちから拍手と歓声が沸く。

テレサ・チャンさんは立ったまま見ている。病気だった年を除いて、1990年から毎年、追悼集会に参加している。

「北京に行って民主化運動に参加したかったけど、できなかった」とチャンさんは言う。「まさかあのような終わり方をするとは想像しなかった。忘れることなどできない」。

Image caption テレサ・チャンさんはほぼ毎年、追悼集会に参加している

今年の集会には新顔も何人かいる。

30代女性のリャンさんは、香港の将来が心配になり、参加を決めたと言う。

「中国政府がここでしていることにとても腹が立っています」

追悼の花やろうそくに交じって、中国本土への身柄引き渡しをめぐる、法律修正案への反対を訴えるポスターもある。この修正は、香港における公民権をいっそう侵害することにつながると、多くの市民は不安に感じている。

Image copyright AFP
Image caption 中国本土への身柄引き渡しに反対するポスターを掲げる参加者

この夜のヴィクトリア公園には、追悼集会に参加するためだけに、妻と11歳の娘と一緒に中国本土からやって来た、ゼンさんのような人もいる。

ゼンさんの娘は、目を開かされるような思いだと言う。「私はここで、中国の本当の歴史を学んでいます。もう、中国が他の国より優れているようには思えません」

(英語記事 Tens of thousands hold Tiananmen Square vigil

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