習国家主席が北朝鮮を初訪問へ 20日から

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今年1月に北京で会談した中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長
中国の習近平国家主席が北朝鮮を訪問することになった。20日から2日間の日程で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談し、朝鮮半島の問題を協議する予定。中国の国営メディアが伝えた。
中国の国家主席が北朝鮮を訪問するのは14年ぶりで、2012年に就任した習氏にとっては初訪問となる。
一方、金委員長はこれまでに4度、中国を訪れている。
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中国は先に北朝鮮の核開発に対する国連制裁に賛成している。それだけに、今回の訪問ではその後の両国関係を助けるためのものだとされている。
また、アメリカと両国の関係にも注目が集まっている。トランプ大統領と金委員長はこれまでに2度、会談しているが、核問題をめぐる協議はこう着状態が続いている。
一方、アメリカと中国の貿易戦争は激化しており、双方が輸入品に関税をかけあう事態となっている。
28日からは日本で主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が行われる予定で、習氏はここでドナルド・トランプ米大統領と会談する見込みだ。
韓国の大統領府は、習主席の北朝鮮訪問で朝鮮半島の非核化協議が再開されることを願っているとの声明を発表した。