マレーシアの15校で、生徒75人が呼吸困難に 400校を閉鎖

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Image caption マレーシアの小学校

マレーシア・ジョホール州パシルグダンの工業地帯で、小・中学校など15校の生徒計75人が呼吸困難や嘔吐といった症状を発症し、400校以上を閉鎖する事態となっている。

同国国営のベルナマ通信によると、小学校と中学校、合わせて100校以上と、約300の幼稚園が一時閉鎖された。

閉鎖は27日まで続き、この間、当局が同州の大気汚染の状況について調査を行なう。

この地域では今年3月、化学廃棄物が川に不法投棄され、有毒ガスを吸い込んだ約4000人が体調不良を訴える事件が発生している。不調を訴えたほとんどは子どもだった。

当局は今回の事案について、3月の不法投棄による汚染事件との関連はないとしている。

「厳格な措置」

ジョホール州首相のサハルディン・ジャマル氏によると、生徒75人が呼吸困難になり、嘔吐した。全員、病院へ搬送されたという。

ジャマル氏は当初、記者団に対し、これらの症状の原因は不明だと説明していた。その後、今年3月に発生した汚染との関連はないと述べた。

同国の新聞「マレーメール」によると、ジャマル氏は、「(3月に)川から回収された廃棄物はすべて処分した。今回の原因については、いまも調査中だ」と述べたという。

同国のマハティール・モハマド首相は25日、3月の事件を念頭に、このような事は再び起こってはならなかったと述べ、今回の件に関与した者に対して「厳格な措置」を講じると誓った。

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Image caption マレーシア・ジョホール州パシルグダンの工業地帯では今年3月、有毒ガスを吸い込んだ約4000人が体調不良を訴えた

3月の毒ガス事件

今年3月、パシルグダンを流れるキムキム川に約40トンの化学廃棄物が不法に投棄され、約4000人が呼吸困難や胸部の痛みを訴え、嘔吐した。これを受け、111校が一時閉鎖された。

消防救急当局は、無色で極めて有毒なシアン化水素を含む、少なくとも15の異なる化学物質を特定した。

その後、この件に関与したとしてマレーシア人2人、シンガポール人1人が起訴された。

(英語記事 Malaysia schools shut after children fall sick

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