鮮やかなブルーがすてき……インスタ「自撮り」で大人気の湖、実は危険

Couple at the CHP-5 ash dump Image copyright Sup_Novosibirsk
Image caption 「ノヴォシビルスクのモルジヴ」と呼ばれてはいるが……

「セルフィー(自撮り)」スポットとして人気を集めているロシア・シベリアの青緑色の美しい湖が、実は石炭火力発電所から出る排水の廃棄場だったことが明らかになった。

水面がサンゴ礁の島々のような海の色に似ていることから、「ノヴォシビルスクのモルディヴ」と呼ばれるこの湖は、インスタグラムに投稿するための、いわゆる「インスタ映え」する写真の撮影地として、多くの人をひきつけてきた。

このことに気づいたロシアの電力会社は、湖には近寄らないように警告を始めた。水面の色は、発電所から出たカルシウム塩や金属酸化物などが原因なのだという。

ところが、危険情報が出たことで、ますますこの「CHP-5廃棄場」はセルフィー・スポットとして人気が出てしまった。

インスタグラムの利用者の1人は、真っ青な水辺に横たわる自分の写真を投稿し、「もちろんチェルノブイリじゃないけど、それでも危険!」と書いた。

別のユーザーは、ふくらませたビニール製ユニコーンにまたがり、目出し帽をかぶった自分の写真を投稿。「ここで泳ぐのは危険じゃない。翌朝になると、脚が少し赤くなって2日ほどかゆかったけど、やがて引いた。こんな写真が撮れるなら、お安いものさ!」と皮肉たっぷりに書いた。

この男性はさらに、「水は少し酸っぱい」とも付け加えている。

廃棄物の貯蔵湖で撮ったセルフィーだけを集めたインスタグラムのページを立ち上げたレオ・アレクセイ氏はBBCに対し、自分は湖をすでに4回訪れたと話した。

ただし、当然ながら水には入らず、「ただその横に立って」「眺めただけ」だという。

「水には触らないほうがいい。アレルギーの原因になるかもしれない」と、アレクセイ氏は言う。

発電所を運営するシベリア発電会社(SGK)は今年6月、ロシアのソーシャルメディア「VKontakte」で、排水の中で泳がないようにと呼びかけた。

「水は強アルカリ性だ。カルシウム塩や金属酸化物などが溶け込んでいる。この水が肌に触れると、アレルギー反応を起こすかもしれない!」と同社は書いた。

Image copyright Elenmild
Image caption 発電所事業者の警告を気にしない人たちもいる

同社はさらに、水に入った場合、湖底の灰に足を取られ、出られなくなる危険性があると警告。「なのでセルフィーを撮ろうと排水湖に入らないように!」と全て大文字で強調した。

その一方で発電所は、水は「有毒ではない」と書き、放射能レベルは第三者調査によって確認済みだとしている。

(英語記事 Siberian lake loved by Instagrammers is toxic, power plant says

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