【ウィンブルドン】 ジョコヴィッチが5回目の優勝 最終セット・タイブレークでフェデラー破る

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Image caption 5回目のウィンブルドン王者となったノヴァク・ジョコヴィッチ

テニスのウィンブルドン選手権は14日、男子シングルスの決勝があり、第1シードのノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア)が第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)を最終セットのタイブレークの末に破り、2年連続5回目の優勝を果たした。

スコアは、7-6(7-5)、1-6、7-6(7-4)、4-6、13-12(7-3)。今大会から変更された規定に従い、最終セットは12-12でタイブレークとなった。

試合時間は4時間57分に及び、ウィンブルドンの最長試合記録を更新した。

データではフェデラーが上

この試合フェデラーは、ファーストサーブでのポイント獲得率(ジョコヴィッチ74%、フェデラー79%)▽ウィナー(同54、同94)▽エース(同10、同25)▽獲得ゲーム(同29、同36)▽獲得ポイント(同204、同218)のすべてで、ジョコヴィッチを上回った。

一方、ダブルフォルトはジョコヴィッチのほうが多かった。

それでもジョコヴィッチが勝ったのは、重要なポイントをものにしたからだった。

4大大会優勝は16回目

世界1位のジョコヴィッチはこれで、4大大会の優勝回数を16に伸ばした。直近の4大大会5つのうち4つで優勝を飾ったことになり、32歳にして圧倒的な勝負強さを見せている。

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Image caption ジョコヴィッチの4大大会の優勝回数16は、フェデラー(20)、ナダル(18)に次いで3位だ

ジョコヴィッチのウィンブルドン2連覇はこれで2回目。最初は2014、2015年だった。

マッチポイント2つ逃す

一方、37歳のフェデラーは、ウィンブルドン男子最多の8回の優勝記録の更新を狙い、マッチポイントを2つ握ったが、ジョコヴィッチの驚異的な粘り強さに阻まれた。

世界3位のフェデラーは、4大大会の優勝回数は20回で男子最多を誇るが、昨年1月の全豪オープンを最後にビッグタイトルからは遠ざかっている。

ブレーク許さず

通算48回目となった両者の対決は、フェデラーが主導権を握り、ジョコヴィッチがチャンスをうかがう展開となった。

最初にブレークのチャンスを迎えたのはフェデラーだった。第1セット第4ゲーム、ファーストサーブが入らないジョコヴィッチを攻め、デュースに持ち込むと、フォアの強打でブレークポイントを握った。

しかしジョコヴィッチは粘りを見せ、計4回のデュースの末、ブレークを許さなかった。

フェデラーは5-4からの第10ゲームでもブレークポイントを握ったが、ものにすることができなかった。

互いにサービスゲームをキープして迎えたタイブレークも、フェデラーがポイントを先行させて攻勢に出た。だが、ジョコヴィッチは崩れなかった。最後はフェデラーのバックハンドがアウトとなり、ジョコヴィッチがこのセットを取った。

第2セットは一方的

第2セットはやや一方的だった。

フェデラーが第1ゲームで、この試合初のブレークに成功。第3ゲームでも、ジョコヴィッチのサーブの15-40から、フォアのストロークをストレートに決め、連続でブレークした。

さらにフェデラーは、第7ゲームもジョコヴィッチのサービスを破り、このセットを奪った。

第3セットは互いにサービスキープが続いた。

第10ゲーム、フェデラーはブレークポイントを握ったが、生かせなかった。

そのまま6-6でタイブレークに突入し、ジョコヴィッチが最初の3ポイントを連取。セットポイントでは、アプローチを深く打ってネットに詰め、フェデラーのミスを誘った。

ジョコが初ブレーク

続く第4セットはフェデラーが、第5、第7ゲームを連続ブレーク。5-2とリードを広げた。

これに対しジョコヴィッチは、第8ゲームでこの日初めて、フェデラーのサービスをブレークした。

流れが変わるかと思われたが、フェデラーは動じなかった。

続く第10ゲームは、フェデラーが速攻を重ね、あっという間に40-0に。セットポイントでは、ジョコヴィッチの甘くなったリターンをフェデラーがフォアのドライブボレーで叩き、セットカウント2-2にした。

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2ゲーム差つくまで

最終セット、まずチャンスが訪れたのはジョコヴィッチだった。

第6ゲーム、ジョコヴィッチはダブルのブレークポイントを握った。最初のポイントはリターンをネットにかけたが、次のポイントではバックのクロスのパッシングを決めてブレークに成功した。

続く第7ゲーム、今度はフェデラーがブレークポイントを握った。フェデラーは最初のブレークポイントは逃したが、その後再び訪れたブレークポイントでは長いラリーの末、ブレークバックに成功した。

この後、両者ともサービスキープを重ねて6-6となり、勝つためには2ゲーム差をつけなくてはならなくなった。

フェデラー、マッチポイント握ったが…

互いにサービスキープを続けた第15ゲーム、フェデラーがブレークに成功。8-7とリードし、優勝に大きく近づいたかと思われた。

実際、フェデラーは次の第16ゲームを40-15とし、ダブルのマッチポイントを握った。

しかし、1本目はフォアをアウトし、2本目はネットに出たところをジョコヴィッチにパスを決められ、マッチポイントは消えた。

試合が決着したのは12-12で迎えたタイブレークだった。

最終セットのタイブレーク

タイブレークに入ると、ジョコヴィッチにミスが少なかった一方、フェデラーにミスショットが目立った。

ジョコヴィッチはタイブレーク5-3から、長いラリーにバックハンドのストレートで終止符を打ち、マッチポイントを手にした。

最後はフェデラーがフォアハンドをミスし、歴史的な激闘の幕を閉じた。

ジョコヴィッチは試合終了直後、コートから芝生を引き抜いて口の中に入れ、噛みしめながら二度三度とうなずいた。

「どちらもチャンスあった」

試合後のセレモニーでジョコヴィッチは、「歴史に名を残す選手と素晴らしい試合ができたことを誇りに思う。どちらにも勝つチャンスがあった。すごいタイブレークだった」と話した。

一方、フェデラーは、この試合は多くのテニスファンの記憶に刻まれるだろうと言われると、「私は忘れる努力をするよ」と応じ、観客を笑わせた。

そして、「私にはチャンスがあったし、彼(ジョコヴィッチ)にもあった。私たちは素晴らしいテニスをした」と述べた。

準々決勝で第8シードの錦織圭を、準決勝で第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)を破ったフェデラーは、もしこの試合で勝っていたら、4大大会の男子シングルにおける最年長(37歳と340日)の優勝者となるはずだった。

(英語記事 Djokovic beats Federer in Wimbledon epic

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