英ジョンソン新内閣、閣僚入れ替えでブレグジット派多数に

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Image caption ジョンソン新内閣の初閣議が首相官邸で開かれた(25日、ロンドン・ダウニング街10番地)

イギリスの新首相に就任したボリス・ジョンソン氏は24日、主要ポストにブレグジット(イギリスのEU離脱)派を置く、新内閣を発表し、25日朝に初閣議を開いた。

ジョンソン新首相は閣僚を前に、「皆さんご承知のように、この国の歴史の転換点において、我々はとてつもない仕事をしなくてはならない」、「今の我々は全員、10月31日までに欧州連合を離脱するのだと、意志を固めている。でもも、しかもない」と述べた。

その上で新首相は、「しかし我々は、10月31日を待たずして、この国にとって素晴らしい新政策目標を推進する。それはつまり、国民の優先課題を実現するということだ」と強調した。

外相にドミニク・ラーブ前EU離脱相が、内相にプリティ・パテル元国際開発相が起用された。

Image caption (時計回りに)ボリス・ジョンソン新首相、サジド・ジャヴィド新財務相、プリティ・パテル新内相、ドミニク・ラーブ新外相、ギャヴィン・ウィリアムソン新教育相、ベン・ウォレス新国防相

テリーザ・メイ前内閣の閣僚からは、内相を務めたサジド・ジャヴィド氏が財相に就任したものの、ほかの17人は辞任あるいは解任となった。与党・保守党党首選でジョンソン氏と一騎打ちとなったジェレミー・ハント前外相は、入閣の打診を断った。

一方、ブレグジット派で、保守党党首選でハント氏を支持したペニー・モーダント前国防相と、リアム・フォックス前国際貿易相はそれぞれポストから外れることとなった。

その他の主要な閣僚名簿は以下の通り――。

  • EU離脱相:スティーヴン・バークリー前EU離脱相(続投)
  • ランカスター公領相兼合意なしブレグジット計画担当:マイケル・ゴーヴ前環境相
  • 国防相:ベン・ウォレス前治安担当閣外相
  • 国際貿易相:リズ・トラス前財務首席政務次官
  • 保健相:マット・ハンコック前保健相(続投)
  • 教育相:ギャヴィン・ウィリアムソン元国防相
  • 文化相:ニッキー・モーガン元教育相
  • ビジネス相:アンドレア・レッドソム前エネルギー担当閣外相、前下院院内総務
  • 労働年金相:アンバー・ラッド前労働年金相(続投)
  • 下院院内総務:ジェイコブ・リース=モグ議員

離脱派の欧州研究グループ(ERG)を率いるリース=モグ議員は、下院院内総務への任命後、新内閣が「ブレグジット強硬派」に乗っ取られているとの声を一蹴し、「ボリスはこの閣僚人事を通じて、この国を、保守党をひとつにまとめていく」と断言した。

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イギリスは当初、今年3月29日に離脱するはずだった。しかし、メイ前首相のEU離脱協定が3度にわたって否決され、離脱期限は10月31日まで延期となった。

最大野党・労働党のジョン・マクドネル影の財務相は、ジョンソン氏が今後の総選挙で、合意なきブレグジットを選挙綱領に掲げて選挙戦を戦うのなら、労働党は「ほぼ確実に残留派」として対抗するだろうと述べた。

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ボリス・ジョンソン新首相、どんな人物?

一方で、マクドネル氏は民放ITVに対し、「現時点では、ジョンソン氏が、労働党にも、保守党の大部分にも受け入れられる合意を、取りまとめようとしているようには見えない」と述べた。

英スコットランドのニコラ・スタージョン自治政府首相は、ジョンソン氏への書簡で、「スコットランドが、ジョンソン氏のブレグジット計画に取って代わる選択肢を持つことが「不可欠」で、スコットランド独立に関する国民投票実施を求め続けるだろうと述べた。

(英語記事 Johnson's new-look cabinet meet for first time

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