ロシア野党指導者、「アレルギー」で病院へ 反政府集会を呼びかけ 

Alexei Navalny at rally in Moscow, 20 July Image copyright EPA
Image caption 野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は20日に逮捕された

9月に行われるロシアのモスクワ市議選(定数45)で、市選管が野党の有力候補の出馬を相次ぎ拒否したことに、多くの市民が反発している。27日に開かれた抗議集会では1000人以上が拘束された。抗議行動を呼びかけた野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は、20日の大規模集会で逮捕されたが、28日には刑務所からモスクワ市内の病院に移送されたという。

ナワリヌイ氏の広報担当は、収監中の同氏が何らかのアレルギー反応を起こして顔がはれ上がり、病院に運ばれたと明らかにした。このような反応は初めてだという。

政府当局はナワリヌイ氏の状態についてコメントしていない。病院筋はロシアメディアに対し、同氏の容体は落ち着いていると話した。

かつてナワリヌイ氏を治療したことがある眼科医は、同氏が化学物質を浴びせられた恐れがあると懸念している。

27日に実施された無許可の抗議集会の実施を呼びかけたとして、ナワリヌイ氏は禁錮30日の刑を言い渡された。

お使いの端末ではメディアプレイバックはご利用になれません
28日の抗議集会で警察が拘束した人たちを連行した(モスクワ)

欧州連合(EU)は27日の抗議集会を取り締まったロシア当局の対応は「不相応」な実力行使で、「表現、集会、結社の基本的な自由」を損なうものだと批判した。

ナワリヌイ氏の待遇は

ナワリヌイ氏の広報担当、キラ・ヤルミシュ氏は、ナワリヌイ氏がアレルギー症状を発症したことは今まで一度もないとツイートした。

病院移送後、警察の保護下で「必要な手当て」を受けているという。

かつてナワリヌイ氏を治療したことがある眼科医のアナスタシア・ワシレヴァ医師は、病院を訪れたものの病院によって面会を断られたと話した。ドア越しに少しだけ目にしたナワリヌイ氏の顔の様子から、化学物質で負傷した可能性を排除できないとしている。

ナワリヌイ氏は2017年に2度、防腐剤入りの染料を浴びせらており、その際に目を化学物質で損傷したと言われている。

政府汚職を告発する草の根活動家のナワリヌイ氏は、2011年冬にウラジーミル・プーチン大統領に抗議する一連の大規模集会の先頭に立ち、全国的に名前を知られるようになった。

無許可の集会を開いたとしてたびたび収監されているほか、2017年には横領罪で有罪となった。本人は罪状を否認し、裁判を茶番と呼んだ。

2018年の大統領選では、この有罪判決を理由に、プーチン氏の対抗馬として立候補することができなかった。

(英語記事 Alexei Navalny: Jailed Russian opposition head develops 'allergy'

関連トピックス

この話題についてさらに読む