重度障害のれいわ2議員、車椅子で初登院 国会中央玄関にスロープ

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Image caption 1日に初登院した、木村英子参議院議員(左)と舩後靖彦参議院議員(右)

参院選後初の臨時国会が1日に開かれ、れいわ新選組から初当選した、重度の身体障害のある参議院議員2人が大型の車いすで初登院した。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、れいわ新選組の特定枠1位となった舩後(ふなご)靖彦議員(61)と、同2位で脳性まひを患う木村英子議員(54)の参議院当選は、障害を持つ日本国民を代表する重要な一歩とされている。

2人は議員活動するにあたり付添人の介助が必要なため、国会は議事堂をバリアフリーにするなど、受け入れ態勢を整備した。

両議員が国会議事堂の中央玄関に設置されたスロープを通り、議席に着くと、支援者から歓声が上がった。

舩後氏と木村氏とは

舩後氏は2000年、42歳でルー・ゲーリック病としても知られるALSと診断され、徐々に手足が動かなくなっていった。会話は、指やしわなどの動きを拾い上げるコンピュータ・システムを使い、介助者を通じて行なわれる。

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Image caption 舩後氏は介助者を介してのみ会話ができる

当選が決まった7月21日には、「この瞬間が来たことに胸がいっぱい。弱々しく見える僕ですが、根性だけは人一倍。命がけなのですから」と、舩後氏のコメントを介助者が代読した。

木村氏は、生後8カ月のときに歩行器ごと玄関から転落した。右手を除き、首から下を自由に動かせないが、長年、障害がある人の社会参加拡大のため長年取り組んできた。

2人が出馬した党は?

舩後議員と木村議員は共に、俳優出身の前参議院議員、山本太郎氏が結成した左派の少数野党「れいわ新選組」から出馬した。

「誰も切り捨てられない社会」を作るという訴えのもと、れいわ新選組は、伝統的な日本社会で見過ごされてきたという人々を重視している。

同党からは身体障害者のほか、シングルマザーや派遣労働者が出馬した。

れいわ新選組は先の参院選で2議席を確保した。山本氏は比例候補として96万票を個人票を獲得したが、政党が優先的に当選する候補者を選べる「特定枠」で擁立した舩後氏と木村氏が当選。れいわとしての3枠目を確保できなかったため、山本氏は落選した。

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Image caption Eiko Kimura has long advocated for better integration of disabled people

どんな整備が必要?

選挙後、参議院は両議員がバリアフリーで登院できるよう議事堂の改修に着手した。

これまでにも車椅子を使う国会議員はいたものの、大型車椅子と付添人が必要な重い障害をわずらっている議員は2人が初となる。

まず議席が撤去され、リクライニング型の車椅子が入れるようになった。また、議会内で介護者が同席し、投票などを介助できるよう、院内のルールも変更された。

日本の内閣府によると、国内には963万人の障害者がいる。

日本は2020年、オリンピック(五輪)とパラリンピックを開催する。

(英語記事 Disabled lawmakers join Japan's parliament

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