英GDP、8年半ぶりのマイナス成長 ブレグジット延期受け

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イギリスの国家統計局(ONS)は9日、2019年第2四半期(4~9月)の国内総生産(GDP)成長率が前期比0.2%縮小したと発表した。マイナス成長となるのは2012年9~12月期以来で初めて。

GDP成長率は、ゼロ%とした大方の予想を下回った。第1四半期は、欧州連合(EU)離脱に向けた備蓄が加速したため0.5%拡大していた。イギリスは当初3月29日にEUを離脱する予定だったが、テリーザ・メイ前首相とEUがまとめた協定が議会で否決されたため、期限を10月31日に延期した。

前年同期比では1.2%と、第1四半期の1.8%から減速。2018年第1四半期以来の低水準となった。

為替市場では、景気後退(リセッション)への懸念からポンド安が加速した。

ONSのロブ・ケント=スミス氏は、「製造業生産は今年初め、当初のEU離脱期限前の駆け込み受注で力強いスタートを切ったが、落ち込みに転じた」と分析。また、イギリス経済をけん引するサービス業が0.1%とほとんど伸びなかったと述べた。

ONSによると、「GDPやその他の経済指標は今年に入り、特に変動が激しくなっている。これは3月末に予定されていたEU離脱に関連していた経済活動のタイミングが変わったことが大きい」。

また、第2四半期は増加していた在庫水準が一部下がったほか、ブレグジット(イギリスのEU離脱)に向けた緊急時対応計画の一環で、自動車メーカーが毎年恒例の工場閉鎖期間を4月に前倒ししたことも影響しているという。

(英語記事 UK economy shrinks in second quarter

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