銃乱射した息子は「愉快で知的」  両親が追悼文めぐり謝罪

Connor Betts, the man accused of killing nine in a mass shooting Image copyright Reuters
Image caption 警察官に射殺されたワッツ容疑者について、両親は「愉快で理路整然で知的だった」と追悼する文章を公表した

米オハイオ州デイトンで今月4日に起きた銃の乱射事件で、9人を殺害し現場で射殺された男の両親が、事件にまったく触れずに男の人柄を伝える「無神経な」追悼文を公表したとして謝罪した。

デイトンの商業地区で未明に起きた事件では、コナー・ベッツ容疑者(24)が30秒足らずの間に自動小銃で41発を発砲。妹のメガンさん(22)を含む9人が死亡し、少なくとも27人がけがを負った。

そのベッツ容疑者を追悼する文章が13日、同州ベルブルックの葬儀場のウェブサイトに公表された。

「愉快で理路整然で知的な、印象的な青い目とやさしい笑顔をもったコナー・スティーヴン・ベッツ(24歳、住所ベルブルック)が2019年8月4日(日)、亡くなった」

「彼の死を悲しむだろう」

米メディアによると、追悼文はさらに、ベッツ容疑者について、▽熱心な読書家▽水泳が好きだった▽ボーイスカウトに所属していた▽高校の音楽隊に入っていた▽ Xbox(エックスボックス)で遊んでいた▽テレビ局フォックスのアニメ「ボブズ・バーガーズ」を見るのが大好きだった――とも伝えた。

その上で、「彼の友人や家族、それから特に愛犬テディが彼の死を悲しむだろう」としていた。

一方、乱射事件については言及していなかった。

「事件を矮小化する意図はない」

この追悼文を米メディアが報じると、葬儀場はその翌日にウェブサイトから削除。代わりに父ステーヴィンさん、母モイラさんの謝罪文が掲載された。

Image copyright Conner & Koch
Image caption ベッツ容疑者の両親の謝罪文が、葬儀場のウェブサイトに掲載された

謝罪文は、「彼が起こした恐ろしい悲劇に言及しなかったのは無神経」だったと認めた。

また、「悲しみの中、両親が自分たちの知る息子を表現したもので、彼の最後の行為の恐ろしさを矮小(わいしょう)化する意図はまったくない。私たちは深く遺憾に思っている」という声明も掲載された。

葬儀場を経営するブライアン・コッチ氏は、追悼文はベッツ容疑者の両親が書いたとしたうえで、「悲しみにくれる遺族に仕え、その望みをかなえるのが私たちのポリシーだ」とNBCニュースに語った。

殺害された妹の追悼文も

同じウェブサイトには、ベッツ容疑者の妹メガンさんへの追悼文も掲載。「他の惑星に生命体が存在する可能性を探る一員として」米航空宇宙局(NASA)で働く希望を抱いていたと伝えた。

また、メガンさんはライト州立大学で地球科学を専攻し、学位を得て12月に卒業予定だったことも紹介。「地質学、地球と宇宙」が大好きだったと記した。

メガンさんを追悼する文章でも、乱射事件は触れられていなかった。

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オハイオ州デイトンで起きた銃撃事件の防犯カメラ映像。銃声が相次いで響く

警察はベッツ容疑者について、銃の乱射に心酔していたと説明。しかし、動機はまだ明らかになっていないと述べた。

(英語記事 Ohio shooter’s family ‘deeply sorry’ for obituary

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