仏「スパイダーマン」、デモ続く香港の高層ビルで「平和の訴え」

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Image caption 「フランスのスパイダーマン」は、香港と中国へのメッセージを掲げた

「スパイダーマン」の異名を持つフランス人、アラン・ロベール氏(57)が、16日朝、香港の68階建て超高層ビル「長江センター」に現れ、握手のイラストと、中国と香港の旗をあしらった垂れ幕を掲げた。香港では、反政府や民主化を求めるデモが11週にわたり続いており、デモ隊と警察の激しい衝突がたびたび起きるなど、収まる気配はない。

命綱なしで世界中の高層ビルを登ることで知られるロベール氏は、声明で、今回の大胆な行動は「平和と、香港人と香港政府間の話し合いのための緊急の訴え」だとしている。

「おそらく、私の行動で、この白熱した状況を和らげ、笑顔をもたらすことができる。とにかくそれが私の願いだ」

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Image caption アラン・ロベール氏はこれまで、香港中の多くの超高層ビルに登ってきた。2018年には、裁判所が禁止措置を取った

「西洋人は無知」

ロベール氏の行動をめぐり、オンライン上では様々な意見が飛び交っている。

オーストラリアを拠点に活動する、中国出身の反体制派アーティスト巴丢草(Baidiucau)氏は、「この旗は、香港と中国の問題の理解において、一部の西洋人が、いかに無知で愚かであるかを示している。中国政府を正常だと思わせるのは止めてくれ。いいか? きみは虐殺者や独裁者と本当に握手をしたいのか」とツイートした。

事前の許可なく

ロベール氏は通常、事前の通知や許可なしに高層ビルに登る。

これまでに登ったのは、世界一高いドバイの「ブルジュハリファ」やマレーシア・クアラルンプールの「ペトロナス・ツインタワー」、台湾の「台北101」、イギリス・ロンドンの「ヘロン・タワー」など。

香港でも、今回の「長江センター」を含む複数のビルに登ってきた。昨年8月には香港の裁判所が、365日間、ビルに登ることを禁止した。現在、この禁止措置が解除されているのかは不明。

今年初めには、フィリピンの首都マニラで47階建てのビルに登り、逮捕された。

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Image caption 「長江センター」は香港の繁華街の中心にある

(英語記事 'Spiderman' scales HK skyscraper in plea for peace

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