香港デモの暴力、英金融大手が非難 新聞に意見広告

Protesters sit outside a HSBC in the Kowloon district of Hong Kong on August 11, 2019, in the latest opposition to a planned extradition law that was quickly evolved into a wider movement for democratic reforms Image copyright Getty Images
Image caption 香港のHSBCの前に座るデモ参加者たち(2019年8月11日撮影)

香港で政府への抗議デモが続く中、英金融大手HSBCと英スタンダードチャータード銀行が22日、デモに絡んだ暴力行為を非難する広告を香港の新聞に出した。

香港のデモをめぐっては、金融機関はこれまでのところ、比較的「静観」の構えを見せている。いくつかの銀行は6月、混乱を理由に複数の支店の閉鎖を発表していた。

そうした状況で、両金融機関はそれぞれ、新聞広告でメッセージを発信。政治的に不安定な状態が2カ月以上継続していることをふまえ、平和的な解決を呼びかけた。

5紙に中国語で意見広告

HSBCは、「香港の最近の出来事を深く憂慮している。いかなる暴力も、私たちの顧客と従業員、株主が暮らす地域に引き起こされた混乱も、強く非難する」と表明。

さらに、法の支配の維持は「香港の国際経済における中心地としての、独特の地位に不可欠」だとし、「現状を平和的に解決しようという意志を全面的に支持する」と続けた。

HSBCの意見広告は、香港経済日報、信報財経新聞、星島日報、文匯報、大公報の香港各紙に中国語で掲載された。

香港政府の治安維持に期待

一方、スタンダードチャータード銀行は、文匯報、大公報、星島日報の3紙に、HSBCの思いと通じるメッセージを記した広告を掲載した。

「私たちは『一国二制度』を強く支持する。また、SAR(特別行政区)政府が社会の安定と安全を効果的に維持するのを支持する」

デモがビジネスにも影響

香港では政治的な不安定さが増す中、ビジネス界への圧力が高まっている。

その極みと言えるのが、キャセイパシフィック航空トップの辞任だ。香港を代表する航空会社である同社は抗議デモの波に引き込まれ、ルパート・ホッグ前最高経営責任者(CEO)が先週、辞任に追い込まれた。

一方、ヴェルサーチやスワロフスキー、コーチなどの国際ブランドは、自社ウェブサイトやTシャツなどで香港を国として表記したとして、中国に謝罪した

アジアで3番目に大きな証券市場を誇る香港は長年、ビジネス界、金融界から魅力的な場所とされてきた。しかし、一連の抗議デモにより、香港で企業活動をすることへの懸念が広がっている。

(英語記事 Banks condemn Hong Kong violence in newspaper ads

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