「トランプ氏批判」の共和党サンフォード氏、米大統領選に挑戦

Mark Sanford on Capitol Hill in Washington in December 2014 Image copyright Reuters
Image caption マーク・サンフォード前下院議員

2020年の米大統領選の与党・共和党候補者指名争いに、元サウスカロライナ州知事のマーク・サンフォード前下院議員(59)が8日、立候補を表明した。同党からドナルド・トランプ大統領に挑戦するのは3人目。

長年、トランプ大統領に批判的だったサンフォード氏はこの日、米フォックスニュースの番組に出演し、「私は、あなた方に立候補を表明するため、今ここにいる」と述べた。

財政面において保守的で知られるサンフォード氏は、政府の負債と支出問題を争点に掲げるという。

「われわれは、共和党員であることは何を意味するのか議論する必要があると思う。共和党としての自分たちの道を見失っていると思う」

「われわれは、負債や赤字、支出における自分たちのやり方を見失っている。(中略)大統領は自身を借金王だと言っており、負債に対しなじみがあり、安心感を持っている。これが、最終的にわれわれを誤った方向へ導いていると思う」

フォックスニュースはツイッターに、立候補を表明するサンフォード氏の出演部分の動画を公開した。

トランプ氏、党内人気は衰えず

サンフォード氏が指名を獲得する可能性はほぼないとみられる。

近代のアメリカ史上、自分の所属政党の候補者指名争いに敗れた現職の大統領は存在しない。また、トランプ大統領は現在も、共和党員の間では非常に人気が高い。

正式指名は来年8月

各州での予備選挙と党員集会を経て、2020年8月に開かれる共和党大会で、候補者が正式に指名されることとなる。

ただし、サウスカロライナ州など一部の州では、トランプ大統領が次期大統領選を戦う上での地ならしや資金節約を目的に、共和党の予備選が行われない。

今年4月、マサチューセッツ州のビル・ウェルド元知事(74)が、共和党候補者指名争いに初めて名乗りを上げた。

8月末には、イリノイ州選出の元下院議員で、保守的なトークラジオ・ホストのジョー・ウォルシュ氏(57)が続いた。

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サンフォード氏とは

サンフォード氏は1995年、サウスカロライナ州選出の下院議員に初当選した。2003年から2011年まで、2期連続で同州知事を務めた後、2013年に再び下院議員に当選した。

サウスカロライナ州知事の2期目では、自身の不倫問題をめぐり、トランプ大統領から批判を受けた。

米政治ニュースサイト「ポリティコ」によると、州知事在任期間中、数日間所在が分からなくなったことで、不倫が発覚した。当初、州知事室の職員は、サンフォード氏はアパラチア山脈のトレイルコースでハイキング中などと説明していたが、後に同氏は不倫相手に会うためにアルゼンチンへ行っていたと認め、辞任した。

2016年の大統領選挙戦中、サンフォード氏はトランプ氏を批判していたが、最終的には支持に回った。しかし、トランプ氏が大統領に就任した際には、トランプ氏を最も厳しく批判する共和党員となった。

こうしたサンフォード氏の姿勢は、同氏にとって高くついた。再選を狙った昨年の中間選挙では、トランプ派のケイティ・アーリントン氏に敗れた。

トランプ氏と争うのは誰か

大統領選まではまだ1年以上もあるものの、民主党の候補者争いは、着々と進行中だ。

ジョー・バイデン前副大統領(76、民主党)やバーニー・サンダース上院議員(78、無所属)などがこれまでに立候補しているが、ほかの候補者はワシントンの外ではあまり知られていない。

(英語記事 Trump faces third challenger in Republican race

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