ネイマール選手をレイプ告訴のモデル、虚偽証言の疑いで訴追

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ネイマール氏(左)はナジーラ・トリンダーデ容疑者(右)の訴えを一貫して否定していた
サッカーのブラジル代表ネイマール氏(27)に強姦されたと訴えていた女性モデルについて、ブラジルの警察は10日、司法妨害罪で訴追したと明らかにした。
訴追されたのは、ブラジル人モデルのナジーラ・トリンダーデ容疑者と、元夫のエスティヴェンス・アウヴェス容疑者。2人は、警察に虚偽の証言をしたほか、ネイマール氏を脅迫しようとした疑いがもたれている。
ネイマール氏の捜査は終了
トリンダーデ容疑者の弁護人、コスミ・アラウジョ氏は、訴追に驚いたと述べた。
アラウジョ氏は、警察の訴えを否定した上で、ネイマール氏から金品をゆすり取るため、トリンダーデ容疑者がアウヴェス容疑者と結託した事実はないと主張した。
「何も起きなかった」
この騒動は、数週間にわたり、ブラジル国内や世界中で大きく扱われた。
世間に初めて知れ渡ったのは、今年6月。フランス・パリサンジェルマン所属のネイマール氏は、約7分の動画をインスタグラムに投稿し、強姦罪で告訴されていることを明らかにした。
動画ではまた、「実際は何も起きなかったことを証明する」ために投稿したと説明した。
ネイマール氏は、メッセージアプリ・ワッツアップでの長期にわたるやりとりも紹介。告訴した女性モデルと交わしたものだと説明し、写真も公表した。
同氏は当初からトリンダーデ容疑者の訴えを否定。金品をゆすられていると主張していた。
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ネイマール選手は犯罪行為を否定していた
「合意の上での性行為」
ネイマール氏によると、トリンダーデ容疑者とはインターネットを通して知り合った。
トリンダーデ容疑者はブラジルから飛行機でパリに行き、ホテルに滞在した。飛行機とホテルの費用はネイマール氏が支払ったという。
ネイマール氏は、2人は合意の上で性行為に及んだとしている。
動画が浮上
トリンダーデ容疑者はブラジルに帰国すると、ネイマール氏に襲われたとして、警察に被害届を提出した。
その後、同容疑者はテレビ局SBTブラジルのインタビューに出演し、5月15日にパリのホテルで、ネイマール氏から「強姦と暴行」の被害を受けたと訴えた。
さらに、2人が口論しているとする動画を、ブラジルのテレビ局TVレコードが公開。男女がベッドで横になり、その後、女性が立ち上がって男性をたたく場面が映っている。
「警察は腐敗」
AFP通信によると、ブラジル警察はその後、トリンダーデ容疑者を名誉毀損で訴追した。警察は腐敗しているなどとほのめかしたとしている。