【ラグビーW杯】 イングランド、大勝で好発進 トンガにトライ許さず

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Image caption イングランドのCTBトゥイランギが倒れ込むようにして、チームにとって大会初となるトライを決めた

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は22日、1次リーグC組の試合が札幌ドームであり、4大会ぶりの優勝を狙うイングランド(世界3位)が35-3でトンガ(同15位)を圧倒した。

試合前から、イングランド圧勝を予想する声が少なくなかった。

母国開催の前回大会でよもやの1次リーグ敗退を喫した後、日本代表を率いたエディ・ジョウンズを監督に迎え、チームの再建に成功。テストマッチで18連勝を記録した。

一方、トンガは9月初めのテストマッチでニュージーランドに7-92と大敗。不調が続いていた。

ところが序盤は、予想外の展開になった。

エディ監督、怒りをあらわに

イングランドは前半10分、CTBオーウェン・ファレルのペナルティゴールで3-0と先制。たしかに押し気味に試合を進めたが、トンガも真っ向勝負を展開し、相手のミスを誘った。

前半14分にはトンガのSHソナタネ・タクルアが、難しい角度からペナルティゴールを決めて、同点に追いつく。イングランドのジョウンズ監督は、選手のミスの多さにスタンドで怒りをあらわにした。

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Image caption イングランドのWTBワトソン(右)は、たびたび激しいタックルを受けた

トライで勢いづく

こうした状況の中、イングランドに勢いを与えたのがCTBのマヌ・トゥイランギだった。

イングランドのフォワード陣は前半20分過ぎ、縦方向への突破を試み、いったん、ボールを後方のトゥイランギに戻す。トゥイランギはタックルをかわしながら、一気にゴールライン付近まで進み、FLサム・アンダーヒルにパスを送った。

トンガの選手たちが体を張って対応したため、アンダーヒルのトライは、ボールがグラウンドに接地しなかったということで認められなかった。

だが直後のイングランドボールのスクラムでは、トゥイランギが相手を引きずりながら強引に突進。最後は倒れ込みながらトライを奪った。

2つ目のトライ

その6分後、トゥイランギはまるで違う展開から、再びチームにトライをもたらした。

イングランドは敵陣の10メートルライン付近から、左サイドに大きく展開。WTBジョニー・メイがタッチライン沿いを走り抜け、最後は隣を並走していたトゥイランギが2度目のトライを奪う。コンバージョンキックも決まり、これでスコアは15-3に。

前半36分にはファレルがペナルティゴールを成功させ、前半を18−3で折り返した。

ボーナスポイントも

攻守において果敢なプレーを見せるものの、トンガはじわじわと自陣に押し込まれ、イングランドに実力の差を見せつけられていった。

後半に入るとすぐ、イングランドのファレルがペナルティゴールを成功させ、21-3とリードを広げた。

後半16分には、イングランドがラインアウトからモールで相手を押し込み、トライを追加。さらに同36分、イングランドの複数の選手がスペースに抜け出し、HOルーク・カワンディッキーがチームにとって4つ目のトライを奪った。

これでイングランドはボーナスポイントを獲得。ファレルはいずれのトライでもコンバージョンキックを成功させ、イングランドは35−3という大差で初陣を飾った。

大勝にも気を引き締める

イングランドには順当な勝利だった。優勝候補にふさわしい個の強さと組織力、アダプタビリティー(適応能力)も見せた。4つのトライのうち3つを違うパターンで決めたことが、これを示している。

スコアは大差だったが、試合は決して大味にならなかった。トンガは最後まで強敵に正面から挑み、トライを狙い続けた。

トンガは日本のトップリーグで活動した選手や指導者を擁するなど、日本ラグビー界とは深い縁がある。一方的な試合だったにもかかわらず、競技場のムードが盛り上がり続けたのは、このような要素も一役買っていた。

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これでイングランドは勝ち点5を獲得。前日にアルゼンチンを破ったフランスを抑え、「死のC組」で首位に立った。

だが、あくまで優勝を見据えるイングランド。試合後のインタビューでジョウンズ監督や選手たちが口にしたのは、26日のアメリカ戦に向け、いかにプレーの精度を高め、ミスを減らしていくかだった。

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Image caption イングランドのCTBトゥイランギはボールを抱え見事なステップで93メートルの前進を見せ、トンガのディフェンス陣を苦しめた

この試合の最優秀選手:CTBマヌ・トゥイランギ(イングランド)

この試合の最優秀選手には、相手ディフェンスを次々と振り切る突進を見せた、イングランドのCTBトゥイランギが選ばれた。

(英語記事 England start World Cup with scrappy win

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