【ラグビーW杯】 ウェールズ、6トライで快勝 重量FWのジョージアに

Jonathan Davies heads for Wales' first try of the 2019 World Cup Image copyright Huw Evans Agency
Image caption ウェールズの今大会最初となるトライを決めたCTBジョナサン・デイヴィス

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は23日、1次リーグD組の試合が豊田スタジアムであり、優勝候補の一角ウェールズ(世界4位)が43‐14で、重量フォワードを誇るジョージア(同12位)に快勝した。

ウェールズは、今年のシックス・ネイションズ(欧州6カ国対抗)を5戦全勝で制した、堅い守備と強烈なライン攻撃を特徴とするバランスの取れたチーム。

片やジョージアは、重量級のフォワードが最大の武器。キックをうまく使いながら、ラックやスクラムから活路を開けるかが、勝負の鍵を握っていた。

しかし、試合は序盤からウェールズのペースとなった。

立て続けに得点

前半2分 、ウェールズは敵陣22メートルライン内のスクラムから、SHギャレス・デイヴィスが遠くの味方にボールを送る「飛ばしパス」を出すと、CTBジョナサン・デイヴィスが鮮やかに抜け出して中央にトライを決めた。

SOダン・ビガーは、真正面からのコンバージョンキックをポストに当てて失敗。しかし、4分後に訪れたペナルティゴールのチャンスではしっかりと決め、ウェールズが8-0とリードを奪った。

だが、これはウェールズが圧倒的な強さを発揮する前触れに過ぎなかった。

前半でボーナスポイント

前半13分には、ハーフウェイライン付近でのラインアウトから、バックス陣がお家芸のライン攻撃を展開。タックルで阻止されると、FLジャスティン・ティプリクがパスを出すと見せかけて内側にステップを切り、ゴールポストの間に飛び込んだ。

コンバージョンキックも決まり、スコアは早くも15-0に。

ウェールズはその後も攻撃の手を緩めない。

前半18分には、またもやハーフウェイライン付近のラインアウトからテンポよくパスをつなぎ、WTBジョシュ・アダムズが独走のトライ。コンバージョンキックも成功し、22-0と突き放した。

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Image caption ウェールズ3つ目のトライを決めたWTBアダムズ

前半39分にも、ウェールズは縦方向への突破からパスをつなぎ、最後はFBリアム・ウィリアムズがゴール左側に飛び込んだ。

これが4つ目のトライとなり、ウェールズは前半に早々とボーナスポイント獲得。コンバージョンキックも決まり、前半を29-0という一方的なスコアで終えた。

意地見せたジョージア

ジョージアは、攻撃の芽をアグレッシブで組織的なウェールズの守備につぶされた。一方、守備ではたびたび、スピードに勝るウェールズのバックス勢にギャップを突かれた。

まさに、なすすべがない状況だった。

しかし後半、ジョージアは意地を見せる。

後半3分、ゴールエリア付近のラインアウトからモールを押し込み、最後はHOシャルワ・マムカシビリがグラウンディング(ボールを地面に着けること)に成功。ようやく自分たちの持ち味を発揮し、この試合で初のトライを奪った。

SOテド・アブシャンダゼも難しい角度からのコンバージョンキックを成功させ、スコアを7-29まで戻した。

1人少ない状態でしのぐ

ジョージアはその後、交代出場したばかりのHOジャバ・ブレグバゼがシンビン(イエローカード)を受け、10分間、1人少ない人数で戦うことを余儀なくされた。

だが自陣のゴールライン直前でディフェンス陣が体を張ってウェールズの猛攻をしのぎ、得点を許さない時間が続いた。ジョージア「らしさ」が光る場面が多くみられた。

しかし後半24分、ウェールズがラックからリズムよく右サイドにパスをつなぐと、WTBジョージ・ノースがタッチライン沿いから、インゴールにボールを蹴り出す。これに追いついたSHトモス・ウィリアムズが、そのままトライを奪った。

ジョージア2つ目のトライ

だがその2分後、今度はジョージアがやり返す。

22メートルライン付近でのすばやいリスタートから、ゴール正面に一気にボールを運んだ。最後は交代出場したPRレワン・チラチャワが、密集からボールを持ち出してトライ。コンバージョンキックも決まり、スコアを14-36とした。

しかし、勝負はすでに決していた。ウェールズはこの後の後半35分にも、10メートルラインでボールを手にしたウィリアムズがステップで相手を交わしながら、ノースにオフロードパス(タックルを受けながらのパス)を提供。ノースは相手を振り切り、ダメ押しとなるトライを決めた。

コンバージョンキックも決まり、最終スコアは43-14となった。

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「闘志見せた」

ウェールズは、前評判どおりの強さを発揮した。次は29日に強豪、オーストラリアと対決する。

一方のジョージアは、自分たちの形になかなか持ち込めなかった。だが、重量級の選手が縦方向に突破を図り、堅守を誇るウェールズから2トライを奪ったことは称賛に値する。

試合後、ウェールズのウォーレン・ガトランド監督は、「選手たちはプレーしたくてじりじりしていた。前半の内容には満足している。かなり的確にプレーできたと思うが、後半は少しミスもあったように思う」と話した。

ジョージアのミルトン・ヘイグ監督は、「後半はかなりよかった。広く知られるようになった、ジョージアの闘志も見せることができた。後半の出来を誇りに思う」と語った。

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Image caption ジョージアのディフェンダーをかわして突進するウェールズのFLティプリク

この試合の最優秀選手:FLジャスティン・ティプリク(ウェールズ)

公式の最優秀選手にはウェールズのLOジェイク・ボールが選出された。しかし、攻守ともに目覚しい活躍を見せトライも決めた、ウェールズのFLティプリクが最優秀選手にふさわしい。

(英語関連記事 Wales ease to opening win over Georgia

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